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帰り道2 ページ7
繋いだ手から、彼のぬくもりが伝わってくる。
それは彼のキラキラ笑顔のように
私の心をポカポカと温めてくれる。
この手をずっと離したくない、なんて思ってしまった。
「コンビニ寄ってもええ?」
不意に有志くんが、繋いでいる手とは逆の手で
近くのコンビニを指差した。
おなかすいたんかな?
うん、と特に断る理由もなかったため頷いた。
コンビニに入ると、有志くんは
何買おうかな〜
なんて言いながら、繋いだ手をするりと離した。
離れていった右手のぬくもりに
寂しさが徐々に込み上がってくる。
ただ繋いでいた手を離しただけなのに…
こんなに近くにいる彼が…
ひどく遠く感じられた。
そんなことを思いながら、ずっと離れていった
有志くんの手を見つめていた。
すると、温かいおっきい両手が
私の頬にそっと添えられた。
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作者名:天然水。 | 作成日時:2019年10月22日 23時