君のことが好きすぎる！ (ページ46)

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仲直り5 ページ46

思わず山内さんの顔を見た。

山内さんはジッと私の顔を見つめたまま
「はい」と袋を押し付けてきた。

訳もわからず受け取った袋の中を覗くと
そこには……

私の大好きなプリンが入っていた。

「え?!これ…いいんですか?!!」

びっくりして、私は山内さんとプリンを交互に見つめる。

「仲直りにはプリンがいいって
西田が言ってたから…」

山内さんがボソボソと呟いたのを
私は聞き逃さなかった。

突然飛び出してきた有志くんの名前に
彼をチラリと見ると
ニコニコ笑顔で私を見つめていた。

そんな大好きな彼のニコニコ笑顔と
山内さんの優しさに触れて
私は自然と顔が綻んだ。

「ありがとうございます、山内さん！
私の方こそ、今日はごめんなさい」

笑顔のまま、山内さんに謝ると

「うん、笑ってた方が可愛いよ。
じゃあ、今日はゆっくり休んでね」

と私の髪をサラリと一撫でした彼は
クルリと踵を返し、片手を振りながら
部屋を出て行ってしまった。

ま…まさか、山内さんから「可愛い」
なんて言われるとは思ってなかった。

不意打ちに少し心臓がドキッと跳ねた。