毎日ロッカーに閉じ込められるのなんで！？

糸師冴 ページ10

《放課後糸師冴と教室のロッカーに閉じ込められる。》



貴『どーせ今日も閉じ込められるんだろーなー』






貴『ほらー...』



冴「あ？」



貴『しかも糸師くんじゃん...気まづ』



冴「は？何言ってんだよ」



貴『あー状況分かってない感じ？そりゃ分かんないよね...』



貴『ロッカーに閉じ込められたんだよ』



冴「...出る方法は」



貴『さぁ？』



冴「...」



ﾄﾞｺﾞｯﾊﾞｺｯ



貴『ちょ、やめな！？壊れるよ！てか兄弟だなぁ…』



冴「兄弟？...お前凛とも閉じ込められたのか？」



貴『あ、』



貴『.....うん』



冴「ふーん...点と点が繋がったわ」



貴『え』



冴「いやなんでも」



貴『そっか...？』



冴「...あ、今日の数学のノート貸せ」



貴『なんで？』



冴「寝てた。」



貴『えぇ...』



貴『良いけど、ここから出れたらね』



冴「ん、さんきゅ」



貴『はぁ...出れんのかなぁ』



冴「ぶっ壊せばいいんじゃねぇの？」



貴『だから壊れるって』



冴「死ぬかもなんだから別にいいだろ」



貴『んー...まぁ確かに？』



貴『でも糸師くんなら私の最後の記憶でもいいよ？』



冴「っは？お前それ言ってる意味わかってんのか？」



貴『え、そのままでしょ』



冴「はぁ？いやそんなん好きって言ってるようなもんだろ」



貴『...まぁそのつもりで言ったし？』



冴「は、？」



貴『って言ったらどうする？』



冴「...お前ほんとむかつく」



貴『ははっw』



冴「笑ってんじゃねぇよ」



貴『いやごめんw糸師くん可愛いとこもあるんだなって思ってw』



冴「...」



貴『拗ねないでよ〜』



冴「ふん、別に拗ねてねぇ」



貴『え〜？またまた〜』



冴「...ﾁｯ」



ﾄﾞﾝｯ



貴『...へ...？』



冴「その口塞ぐぞ」



貴『...えガムテープ持ってるの？』



冴「ちっげぇよ」



貴『じゃあどーゆう』



貴『って待ってよ何で近づいてくんの…ちょ、近いって』



冴「目閉じろよ」



貴『は、』



貴『...』



冴「.....ふっ、キスされると思ったかばーか」



貴『ｯは！？』



冴「はっ、かわいーなぁ？」



貴『笑うな！！そんでからかうな！！』



冴「はいはい、笑」



貴『ｯもー...！』



冴「拗ねんなよ」



貴『別に拗ねてない！！』



ガチャ



貴『って開いたわ』



ﾊﾞﾝｯ



貴『ふぅ〜疲れたぁ...』



冴「切り替えやばすぎだろお前」



貴『そんなことないでしょ』

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