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9話 ページ10

『…え、こ、こんなに多くのお金、受け取れないよ』



kn「何言ってんの?借金返さなきゃ、またAが危険にさらされちゃうかもなんだから



ほらほら早く、一括払いなら今だよ!」



『…ッ、本当に、ありがとう…



絶対、きんときが生きている間に返すから!』





そう言って、Aは銀行にお金を振込に行った。



俺はAの為に、と少し貯金を崩して金を捧げた。



"返す"なんて言ってくれたが、俺は君が一緒にいてくれてるだけでいいのに。





『…っ、返せたよ…!



きんとき、ありがと!』



kn「わっ」




俺の元に帰ってくるなり、俺に飛び付いてきた。



可愛いなぁ、と思いながら抱き締め返して頭を撫でていると、電話が鳴った。





『……ぁ』




kn「…誰?」



『…その、夜の仕事の、お客さんの、彼女、さん…です』



kn「…へぇ?」





俺は乱暴にその電話を取り上げて、応答ボタンを押した。



それに気づいたAはスマホを俺から取り返そうとしたが、俺はもうやると決めたから。





"「ッこのクソ女!!よくも私の夫を!!!」"




スピーカーにしてなくても、この声量。



Aは顔が青ざめていて、その電話に怯えているようだった。



俺からスマホを取ろうと伸ばした腕も脱力して、ゆっくりと俯いてしまった。





"「あんたが私の夫を誑かしたんでしょ!!おい!!」"



kn「…あのさぁ、自分勝手なのもいい加減にしなよ?


そのオット?って奴が自分で勝手に店に来て、やることやって帰ったんだから。


こっちに悪い所あるか?無いよな?分かったらさっさと」





俺が言い終わる前に、電話は切れた。



Aは胸辺りの服をぎゅっと掴んでいて、あの電話が相当トラウマにでもなっていたのだろうか、そう推測してしまった。



俺はそんなAの顔を覗き込んで、笑った。





kn「水商売も、このスマホもやめよっか!


今の俺と、俺と一緒にやる仕事だけに専念しよ?」



『…!』





Aは俺の笑顔が好きなようで、俺が笑うと、彼女も笑う。




『ありがとう、きんとき!』




そう言って、太陽のように眩しい笑顔で笑う。






…あ〜〜〜〜、かわい。

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aru。(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ!さん» わー!ありがとうございます!!えすえむの2人書くのとっても楽しかったです!(*´˘`*) (3月11日 23時) (レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ!(プロフ) - 完結おめでとうございます!えす夢主、えむ青色最高でした! (3月11日 22時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - wrwrd国民さん» ありゃ!?大丈夫ですか…!?で、でもタイトルからこの作品を見つけて下さりありがとうございます!! (2月29日 7時) (レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
wrwrd国民 - タイトル見て吹き出して後ろに頭やって壁に頭ぶつけました! とっても面白かったです‼ (2月28日 23時) (レス) @page12 id: 124eaa93ff (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - はるさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました!!素晴らしいお話…その言葉で元気が出ます…!!Mなknさん好評で嬉しいです、笑。良かったらこれからも見守って下さい!! (2月26日 22時) (レス) id: b6ba47d0e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aru。 | 作成日時:2024年2月8日 0時

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