4 ページ4
俺の手とAの小さな手を、恋人繋ぎで絡めて歩き出す。
ゆっくり駅まで歩き、切符を買う。
侑｢切符買ってくるから、ちょっと待っとってな？
知らん人についてっちゃあかんで｣
A｢うん！わかった｣
切符も買って、電車に乗った。
侑｢席は...あそこに1つ空いとるだけやな。
A、ここに座ってええで｣
A｢いいの？侑くんは？｣
こんなときでも自分より俺を優先しようとする。
ほんま、Aはええ子やなぁ。
侑｢俺はAを守る役目があるから、ええんや。
ほら、転ぶとあかんし、はよ座って？｣
A｢うん｣
空いてる席まで、しっかり手を握って案内する。
電車が揺れて転けました、とかいったら最悪やし。
空いていた席にちょこん、と座るA。
ああ、可愛ええなぁ。
Aの可愛さを知らんやつらにまで見せるのは嫌やけど、でかけたいって言ったAのお願いや。
愛するAからのお願いやで？
叶える、その選択肢しかないやろ。
A｢侑くん...？｣
俺は電車の中ということを忘れて、Aの髪を触ったり、薄く色づいた頬を撫でていた。
侑｢Aが可愛ええから、つい夢中になっただけや｣
A｢？...そう？｣
Aはよくわかってないみたいやけど、まぁそれはいいとして。
俺の後ろから、知らん女の声がした。
｢なにあれ、お姫様気取り？｣｢彼氏がイケメンだからって調子乗ってるんじゃない？｣
たぶん、Aのことやな。
俺は基本、ほかの女なんてどうでもいい。
だけど、この女どもの言葉でAが傷ついたりしたらどうしてくれる？
俺はその意味を込めて、女どもを睨んだ。
少し睨んだだけで、すぐ黙った。
A｢侑くん、後ろになにかあったの？｣
よかった、Aは気づいてない。
侑｢ん？もうすぐかなって見とっただけやで｣
A｢そっか！あとどれくらい？｣
侑｢次の駅やな｣
目的地の駅につき改札口に行くために階段を降りるんやけど...
Aが履いとるのは厚底パンプス。
侑｢階段、歩きにくいやろ？俺の手をしっかり掴んどいてな｣
A｢うん｣
Aが俺の手をぎゅっと掴んで、体重をかけているようだけど、全然重くない。
俺が外から出していないからやろうか。
Aはあまりお腹が空かない。だから必然的に細くて軽い。
不健康ではないし、胸もちゃんとあるからええやろ。
毎日俺が栄養バランスのことを考えて飯を作ってるわけやし。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
けんめぁぁぁ - 白布の手を取ってたバージョンみたいです (2021年11月9日 10時) (
レス) @page15 id: be72b69c4b (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪(プロフ) - あー！やっっっと見つけた.......１回見て、それからずっと探してたんですよ！！これ本当大好きです！！もう、あれです。なんか語彙力ヤバい、ごめんなさい！本当に大好きです！なんか、もう、ありがとうごさいます！！！！ (2020年4月23日 23時) (レス) id: 4e9dc6d3f9 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - maria822960さん» わー！ありがとうございます！少しずつになりますが、最後まで更新頑張ります！ (2018年9月12日 22時) (レス) id: 427606bc14 (このIDを非表示/違反報告)
maria822960 - このお話大好きです!更新がんばってください! (2018年9月12日 22時) (レス) id: 6c2fd244f1 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - さなさん» ありがとうございますー！ゆっくりになりますが、更新していきます！ (2018年9月4日 20時) (レス) id: 427606bc14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めぐ | 作成日時：2018年8月29日 15時
