転生したけど...これって原作ストーリーを守らなければいけない系？【ハイキュー】

31.持って来い ページ40

月島｢意味は...自己中の王様、横暴な独裁者。

噂だけは聞いたことあったけど、あの試合見て納得いったよ。

横暴が行き過ぎて、あの決勝...ベンチに下げられてたもんね。

速攻使わないのも、あの決勝のせいでびびってるとか？｣

田中｢てめぇさっきからうるせぇんだよ｣

澤村｢田中｣

威嚇する龍先輩は大地さんに止められた。

影山｢...ああ、そうだ。トスをあげた先に誰もいないっつうのは...


心底怖えよ｣


飛雄の言葉に、体育館全体が静まった。


...そこに


日向｢でもソレ、中学の話でしょ？

俺にはちゃんとトス上がるから、別に関係ない｣



ああ、そうだ。マンガでもアニメでも見たじゃん。

飛雄には、翔陽がいる。

だから大丈夫だ。


日向｢どうやってお前をぶち抜くかだけが問題だ！｣


...なんていうか、


A｢いつも通りだ｣


いつも通りの翔陽だ。


日向｢月島に勝ってちゃんと部活入って、お前は正々堂々セッターやる！そんで俺にトス上げる！

それ以外になんかあんのか？！｣

影山｢〜〜...｣

飛雄がすっごい複雑そうな顔してるんだけど...


月島｢そういう...いかにも『純粋で真っすぐ』みたいな感じ、イラッとする。

気合いで身長差は埋まらない。努力で全部なんとかなると思ったら大間違いなんだよ｣

蛍にはお兄ちゃんのことがあるしなぁ。

なんて考えていたら

月島｢ちょっとA、なによそ見してんの。応援してよ｣

それだけ言って自分の位置に戻る蛍。

影山｢！！｣

日向｢！？｣

A｢...ん？｣



だから月島くん。

原作と全く違うセリフ言うのやめて？！


しかも少女漫画っぽいやつ！

ダメだ、ツッコミが追いつかない...！





まぁいいか。さ、試合再開だー！



飛雄の元にボールが来た。


田中･日向｢俺に上げろ！｣


飛雄は迷ってる。でも...

影山｢田中さ...｣


日向｢影山！居るぞ！｣


中学では誰もいなかったそこに、翔陽がいるんだ。



トスは微妙に合わず、フェイント状態だったけど。


日向｢あっぶねー、からぶるトコだった...｣

影山｢お前、何をいきなり...｣



日向｢でもちゃんとボール、来た！！｣

影山｢！｣

日向｢中学のことなんか知らねぇ！俺にとってはどんなトスだってありがたぁ〜いトスなんだ！

俺はどこにだって跳ぶ！どんなボールだって打つ！



だから！俺にトス、持って来い！｣




転生したとはいえ、翔陽は私の兄だ。

A｢...かっこいいなぁ｣



私の、自慢の兄。

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