烏野にいる及川(妹)Part2【ハイキュー】

49.監督 ※訂正あり ページ4

影山｢...気にしないでください。あの人、ああやって人を引っ掻き回すのが好きなだけなんです｣

A｢飛雄ちゃん、それ何気に酷くない？...否定はしないけどね｣

澤村｢ふふふふふ｣

大地さんが怪しそうに笑う。...珍しいね？

澤村｢確かに、インターハイ予選まで時間はない。けど、そろそろ戻ってくる頃なんだ｣

田中｢おおっ！｣

A｢ああ、そうだね｣

あいつが帰ってくるのか、嬉しいね。田中も嬉しそうだし。

日向｢何がですか？｣

澤村｢烏野の守護神！｣

確かにね、あいつにはその名前がぴったりかも。




-その頃の青城-

*花巻side*

岩泉｢影山、なんか凄くなってたな｣

及川｢あー、から回ってた天才が、才能の行き場を見つけちゃったんだから、もう凡人には敵わないんじゃない？｣

岩泉｢へぇ、お前でも敵わないのかよ｣

及川｢トスはね。トス回しで飛雄に敵うやつ、県内ではいないんじゃない？

まぁサーブもブロックもスパイクも負けないけどね｣

ボコッ 3年間一緒にいると、この音も聞きなれた気がする。

...岩泉が投げたボールが及川に直撃する音な。

岩泉｢トスも負けないって言えよクソ及川！てめぇセッターだろうが！｣

及川｢だって、ホントのことだもん！ だからこそ、レシーブを崩すんでしょ。どんなにトスが凄くたって、ボールがセッターに帰らなきゃ意味ないんだから。

公式戦で烏野と当たったら...レシーブめちゃくちゃに乱して、まともにトス回しする機会なんて与えずに、1人だけ上手くたって勝てないんだよ、ドンマイ！って言いたい！言いたい〜！｣

岩泉がすごい目で及川を見る。アレは俺も白けた目で見るわ〜。

及川｢え？なに？天才とかムカつくじゃん｣

岩泉｢俺は女にキャーキャー言われてるやつの方がムカつく！｣

岩泉がまたボールを投げた。

及川｢いたっ！僻みは良くないぞ、岩ちゃん！ あ、でもAへの想いは負けないから大丈夫！｣

こいつらっていつでも通常運転だよな。



-烏野-

澤村｢先生、今日はありがとうございました｣

武田｢いやいや、みんなお疲れ様。僕びっくりしたよ。あの青葉城西に勝っちゃうなんて｣

澤村｢いや、たぶん、まだ足りないんです。今、日向と影山が機能してるおかげで、なんとか攻撃が決まってますが、日向にブロックに捕まりだしたり、レシーブ崩されたりしたら為す術がなくなります。それに、そういう状況になったとき、俺は監督とかコーチみたいに指揮をとれるかどうか...｣

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