堕天使風情に興味はない

アイコンタクト ページ10

JH「え、なに。俺めっちゃ嫌われてない？」





　言っている言葉に反して、嬉しそうにケラケラと笑っている"ハニ"くんは、同意を求めるようにジスくんを見た。



　ジスくんはというと、私の今の行動を見て「意外だ」とでも言うように少し目を見開いている。



　私がジスくんに「この人何？」という意味を込めたアイコンタクトを送る。





JS「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ、Aちゃん。別に悪い奴じゃないから」





　ジスくんは私のアイコンタクトを読み取ってくれたのか、読み取ってくれていないのか、軽く微笑んで私に言った。



　「ね？」とジスくんに目を遣られた"ハニ"くんは、自分で「うん」と頷いている。



　まだ少し腑に落ちない私は、相変わらず"ハニ"くんとは一定の距離を保ちながら、ジリジリと黒板に近付いて、改めて座席表を見る。



　自分の席の位置を確認したので、私はジスくんに会釈をして自分の席に向かった。





　…………なんか後ろから着いて来てるんだけど。





　私が自分の席に座ると、私の後ろを着いて来ていた"ハニ"くんが、私の机に腕をついて私の顔を覗き込んできた。







　だから近いんだってば！イケメンだけど！！

　



　

距離→←近い

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