好みのタイプ ページ16
『そういうことなので、まぁ、妥協して、まずはお友達から……』
JH「あっ、「友達」すら妥協してなの」
綺麗な顔で「信じられない」と言うようにボケーッと天を仰ぐジョンハンくん。
さっきより明らかに覇気がなくなった様子で顔を下ろすと、クリーム色の綺麗な長い髪がサラリと揺れる。
JH「……じゃあ、なに、Aの好きなタイプってどんな男なわけ」
『え？…………うーん……強いて言うなら、この子みたいな人』
私は制服のポケットに入れていたスマホを取り出して、その待ち受け画面に映っている私の好きなイケメンキャラクターを見せた。
ジョンハンくんは腰を曲げて、少しお辞儀するような体制でスマホの液晶画面を見た。
JH「……俺のがイケメンじゃね？」
『ま、まぁ……顔だけなら良い勝負かも』
減らず口をたたくジョンハンくんに私がそう言うと、ジョンハンくんは眉間に皺を寄せて上目遣いで私を見た。
『この子は吸血鬼なんだけど、人間の私に対してもすごく紳士的で優しい子なの』
私が待ち受け画面をタップしながらそう言っても、ジョンハンくんはまるでわからないといった様子で首を傾げた。
JH「じゃあ俺がそいつみたいに紳士的になったら付き合ってくれる？」
『そ、そこまでするの？そんなに私のこと好きなの？』
JH「お前中学んとき友達いた？」
『な、なんで！ちゃんといたよ！』
一気に口悪くなった……！
JH「……じゃあ、まぁ、とりあえず俺が勝手にやるだけやるから見ててよ」
『え？う、うん……人間は辞めないでね』
JN「吸血鬼は流石に無理だわ。ハンカチしばらく借りるから」
気が付けば、ジョンハンくんの頬はもうすっかり真っ赤に腫れてしまっていた。
さっき私が蹴りを入れようとしたときの拍子で床に落ちてしまったハンカチを手に持って「また洗ってくる」とジョンハンくんは教室を後にした。
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琉花(プロフ) - ここここさん» コメントありがとうございます！某ヴァンパイアの人数も某Kpopグルの人数も１３人という……😏✨️ (6月19日 23時) (
レス) id: ebc3601524 (このIDを非表示/違反報告)
琉花(プロフ) - りりちゃんさん» ありがとうございます🫶🫶🫶🫶 (6月19日 23時) (レス) id: ebc3601524 (このIDを非表示/違反報告)
ここここ(プロフ) - 主様！素敵なお話をありがとうございます😍 私も実は某ヴァンパイアのゲームが好きでわかった瞬間に読む時の楽しさも推しも分かりすぎて一気に読み進めてしまいました、笑 これからも楽しみに更新待っております！ (6月18日 21時) (レス) @page26 id: 4b95013bd6 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます😭😭とってもきゅんきゅんです！1番好きです！ (6月17日 23時) (レス) @page31 id: aea422ffca (このIDを非表示/違反報告)
琉花(プロフ) - りりちゃんさん» コメントありがとうございます！久しぶりに更新させて頂きました🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (6月16日 20時) (レス) id: ebc3601524 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉花 | 作成日時：2020年3月25日 5時
