574: ページ35
「バトラーさんがね、色々持ってきてくれたの」
「ふふ、飲んでんの」
「シャンパン、いかがですか？って言われたから」
すとん、とハンモックから降りて
左腕をくいっと引っ張られて、軽いキスをする
「毎日、こんなんだったらいーのに」
「ふふ。働かないとお給料、もらえないですよ？」
「いーの。やりたい放題」
そう言って、右手がお尻を撫でて。
「もう！」
私に怒られる、智くん。
「わりぃ、俺だけ寝ちゃって」
「いえいえ」
「怒んねーの？」
「どうして？」
「せっかくの時間だったのに」
「ふふ、幸せだったよ」
「は？」
「バトラーさんがね、お話し相手になってくれて。
それに、智くんが...すごく幸せそうにしてるから」
すっと抱き寄せられて
「寂しかったとか、思わねーの」
「そう、言われたかった...？」
「んー....」
考え込むように、私の首に顔を埋める
「私も、うまく言えないんだけど。
ほったらかされてるとか、思わなくって....。
どっちかというと特別な時間だなって、思ってたの」
「トクベツ？」
「こんな無防備な姿、見れるのが。
私だけ、特別かなって」
「ん」
納得したように、小さくそう言って
「ふふ。俺がオフィスで寝んなよって言った意味、わーった？」
「私とおんなじ意味？」
幸せな気持ちで...
そう聞いたのに。
「変な顔かもしれないの、誰かに見られたくないでしょ？」
「なっ！」
「んはは、うそうそ」
「絶対嘘じゃないでしょ！」
「くくくっ、怒ると鼻ぷーってなってる」
「ちょっと！」
他人とは、比べないって
ゆうちゃんとは比べないって言ったけど。
ちょっとはゆうちゃんを、見習ってほしい....
なんて、思っちゃうかも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MM(プロフ) - 蒼さん» 温かいお言葉ありがとうございます！これからもお付き合い頂けますとうれしーです！！ (2019年2月7日 21時) (
レス) id: 4744f7f7d6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 完結お疲れ様でした。ずっとずっと前からこの作品は知ってたんですが、なんとなく完結してから読みたい…なんて思って読まずにいたことを後悔しました。引き込まれすぎて一気に読みきってしまいました…！素敵な作品ありがとうございます。そして続編まで！楽しみです！ (2019年2月5日 10時) (レス) id: 0c5e279223 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - さゆさん» ありがとうございます♪感想聞かせて頂きめちゃめちゃうれしーです！続編でもまたお会い出来ますのを楽しみにしています(*´ω｀*) (2019年1月29日 22時) (レス) id: 0846006888 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - キミさん» いつも優しいお言葉、ありがとうございます。弱虫ちゃんなので、すぐ読者様に泣きついては鍵かけてみたり、しょんぼりしたり...情けなくて申し訳ないです(´；ω；｀)これからもまた遊びにいらしていただけますとうれしーです(*´ω｀*) (2019年1月29日 22時) (レス) id: 0846006888 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - やすようこさん» 溶けました？わーい！甘いの、できるかなぁ...頑張りますね(/ω＼)またお目にかかれることを楽しみにしています(*´ω｀*) (2019年1月29日 22時) (レス) id: 0846006888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MM
| 作成日時：2019年1月6日 14時
