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動かずに、突っ立ったままの私に
「おいで」
そう言って、自分の方に引き寄せる。
「怒ってんの？」
「うーうん」
「じゃーなに。」
「なんにも、ないけど...」
「けど？」
「ただ、大野さんが...
カッコイイなぁ、って。」
私が発した言葉に、ビックリしたように目を見開いて
すぐに、ふにゃり、と顔が崩れる。
「初めて、だな」
「え？」
「Aに褒められたの」
「うそっ」
「うそじゃねーわ」
笑いながらそう言って
ぎゅぅっと、抱きしめられた。
少し冷たい水の中で
感じる体温はやけに艶めかしくて
また気持ちが...落ち着かなくなる。
「今まではさ、他人が俺をどう見てるか、だけだよ。言われたの。」
「え？」
「例えば、『俺がモテる』とかそういうこと。
Aが思ってる事じゃなくて、人が俺の事どう評価してるかって事実だけ。」
「かわいーって、褒めたことあるよ？」
「かわいーは、褒め言葉じゃねぇって言ったっしょ」
私の肩に、ひょい、って顎をのせて。
もう一度、くいって引き寄せられたら、水がちゃぷんと波立った。
「今日が...最後だよ」
ちょっと低い声でそう言われたら、
急に現実に引き戻されて。
胸の奥が、ツーンと悲しくなった。
「だから、思いっきり甘えな」
肩の骨を伝って届く、優しいプレゼント
「帰ったら、また忙しーでしょ、A」
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MM(プロフ) - 蒼さん» 温かいお言葉ありがとうございます！これからもお付き合い頂けますとうれしーです！！ (2019年2月7日 21時) (
レス) id: 4744f7f7d6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 完結お疲れ様でした。ずっとずっと前からこの作品は知ってたんですが、なんとなく完結してから読みたい…なんて思って読まずにいたことを後悔しました。引き込まれすぎて一気に読みきってしまいました…！素敵な作品ありがとうございます。そして続編まで！楽しみです！ (2019年2月5日 10時) (レス) id: 0c5e279223 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - さゆさん» ありがとうございます♪感想聞かせて頂きめちゃめちゃうれしーです！続編でもまたお会い出来ますのを楽しみにしています(*´ω｀*) (2019年1月29日 22時) (レス) id: 0846006888 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - キミさん» いつも優しいお言葉、ありがとうございます。弱虫ちゃんなので、すぐ読者様に泣きついては鍵かけてみたり、しょんぼりしたり...情けなくて申し訳ないです(´；ω；｀)これからもまた遊びにいらしていただけますとうれしーです(*´ω｀*) (2019年1月29日 22時) (レス) id: 0846006888 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - やすようこさん» 溶けました？わーい！甘いの、できるかなぁ...頑張りますね(/ω＼)またお目にかかれることを楽しみにしています(*´ω｀*) (2019年1月29日 22時) (レス) id: 0846006888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MM
| 作成日時：2019年1月6日 14時
