ツンデレ王子76 ページ28
A「ふわぁあ......」
弓道部の朝練に、らしくもなくあくびをして向かう
鞄を起き、制服を脱いで着替えていたのだが....
ガタンと音がした扉の方から、熱い視線を感じる
ゾッとしつつも「どうせ月永だろ」と思い無視していると、
そいつはもう目の前に立っていた
司「...A先輩♪」にこ
A「....っっうわぁぁあああああああぁあああ!!!?」
満足げな笑顔で顔を覗き込んだかと思えば、しっかりとAの両手を捕まえる
おかげで腰を抜かしそうだったものの、倒れずには済んだ
A「な...な、何だよ急に!!?突然現れるな...」
司「ふふふ。...今朝は少し早めに来て正解でしたね。ようやくA先輩を独り占めできるんですから...♪」
「お前、先輩の悪い影響受けたんじゃないのか...?」と言いかけるが、まだ弓道着にも着替えていない彼を見てため息をついた
何が嬉しいのかは知らないが、後輩という事もあり、面倒見てやるか。と小さく笑った
彼の手を振りほどいて、代わりに朱色の頭に手を置く
顔を見られないように下を向かせて、くしゃくしゃと撫でた
A「...わかったから。着替えてこい。......別に、今じゃなくても独り占めできる時、あると思うけど」
司「っ...!?そ...それはいつでも独り占めしに来て良いという事ですか!?」
A「えっあ...ち、違う!!.....忙しく無いとき、だけだから。」
「いいから着替えてこい」とツンとした声で告げるものの、嬉しさのあまりキラキラした目で彼を見つめ続ける
...すると、ほんのり赤かった頬が緩み、柔らかな笑顔を溢した
A「...っふは、なんだよ。お前の顔、今すっごく子供っぽいぞ?」
司「司はA先輩よりは子供です!」
A「まぁな。...あぁもう、わかった。子供は甘やかしてやるよ。...おいで、着替えるぞ」
司「〜っはい!!」
珍しくも、優しく柔らかい笑顔と態度の彼
”お兄ちゃん”の様な彼にさらに目を輝かせると、気持ちを抑えきれず「お兄さま...」と呟いてしまう
...だが、彼は怒らずに振り向いて、「なーに、司?」と頭を撫でてくれた
A「そんな事言ってると、お前のとこの先輩に怒られるぞ」
司「そんな事ありません!!あの方々はどちらかと言うと私と同じ願いを持ってるはずですから」
A「え......なにそれ」
怖っ。と身震いする
その悪寒は、後ろから覗く視線だとは気づかずに...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まり(プロフ) - またまたリクエストいいですか？反対言葉ゲーム(逆言葉)みたいなのしたら楽しそうじゃないですか？…結構幼稚とは思いますけど、、あとどうでもいい情報ですがレオくん推しになりそうです。あと更新頑張って下さい楽しみにしてます！ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 7b4fa5f998 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 最近更新できてきないようなのでリクエストいいですか？ツンデレ王子が女体化とか幼児化とかどうでしょう？風邪を引いたとか、、、 (2021年6月29日 4時) (レス) id: 7b4fa5f998 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮華 - 目がァァアアアアア！！レオくん好き！！レオくんともっと絡ませてください！ (2020年4月5日 1時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム(プロフ) - ギャァァァア！！！！可愛いいいい (2019年11月18日 0時) (レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - 朝凪世一!さん» 待ってますね〜，！ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 3261979e33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朝凪世一! | 作成日時：2019年5月21日 17時
