Diary7 ページ7
_イライside
もうダメだと思った。死なないとわかっていても恐怖心からは逃れられない。3人は確実に出れるだろうしゲームには確実に勝利しただろう。ただ、さっきAに凄いことを言われていたせいか、リッパーから放たれる殺気は凄まじいものだった。"彼女は何者なんだ…？"そんな考え が過ぎるが、今はそんなことを考えている場合ではない。
来ないとはわかっていても助けを求めてしまう。今すぐここから出たい。
3人に早く逃げてくれと思う気持ちと、助けてくれと思う気持ちが交互する。
もう、ダメだ…今にも助けてくれと叫びそうになったその時、彼女が来た。
"もう大丈夫だよ！！！早く逃げて！！！！！"
_Aside
間に合った…。俗に言う9割救助だ。あとはこのままゲートに行くだけ。落ち着いて肉壁をして、ゲートまで誘導しよう。
A｢こっちのゲートが空いてるから！こっちだよ！！そのまま真っ直ぐ！！｣
イライを前にして私はイライに指示をだす。あんがい素直に聞いてくれるので、すごく楽だ。
A｢後ろは振り返らないで！私がいるから大丈夫！！｣
私が肉壁をすれば充分間に合う。もう少しだ…。後ろを見てみるとリッパーが近くまで来ていた。イライの心音が私にもよく聞こえてくる。
丁度リッパーが降り被った頃には私はピッタリイライの真後ろに居たから私に当たった。リッパーの動きが止まる。
ギリギリのところでゴールで来て、何とか初試合は完全勝利を収めることが出来た…。
試合終了後、イライに"何故私を助けたんだ"と聞かれたので、"きっと恐がってると思ったから…。それに、梟。貴方の子でしょ？？ありがとう"と笑ってみせると、震えながらも少し頬を緩めて頭を撫でてくれた。婚約者、居なければイライは良い男だったな〜
呑気にそんなことを考えながらイライさんとくだらない事を駄弁って食堂まで来た。
するとウィリアムが凄い勢いでこっちへ走ってきて、"ハンター相手に100秒もチェイスして、その上救助もしたって本当か！？"と聞かれたので、"たまたまだよ"と笑って見せた。するとウィリアムは、"俺はウィリアム・エリス。ウィリアムで良い"と名前を名乗ってくれたので、私もつられて自己紹介をした。
案外明るい人も居るらしい。まあ、それでもゲーム中は分からないが…。
そういえば昨日と今日、今まで何も食べていないことを思い出した。
途端にお腹がなる。
恥ずかしい…とりあえず食べて寝よう。
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キャンディ子(プロフ) - おもしろい…奮闘する夢主ちゃんが愛らしいですね！ (2020年6月12日 19時) (
レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)
Kitimiha(プロフ) - めちゃくちゃ面白い！！いつも楽しく読ませていただいております。更新がんばってください！！応援してます(*^▽^*) (2020年5月24日 21時) (レス) id: f613f61273 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - クッソ面白いです(( (2019年9月21日 22時) (レス) id: 0dd1645596 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: cd897ac532 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - めっっっちゃ面白いです…更新頑張ってください､楽しみにしてます！あとよろしクラーク笑いました (2019年7月28日 20時) (レス) id: 737cb82d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかど | 作成日時：2019年7月2日 2時
