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童磨「へぇ。ちょっとはやりがいがあるぜ!」
なんとか間合いに入ることが出来たが、こいつの扇を使った攻撃がとても邪魔で決定的な一撃を決められない。
童磨「血気術。枯園垂り」
童磨が振るった扇の先から氷の斬撃が襲ってくる。
なんとか日輪刀で弾いたが、少し怪我をしてしまった。
貴方「あんた、女性に傷付けてんじゃないよ!殺すぞ!」
童磨「その殺し合いを今やっているんじゃないか!君はお馬鹿さんなんだね!」
童磨「血気術。冬ざれ氷柱」
貴方「いやまじ死ね!!」
貴方「星の呼吸参の型。弓星」
因みに参の型、弓星は流星の弓と毒を使った攻撃である。いくつか刺さったようだがすぐに回復しやがった。
上からも横からもくる氷柱を避けながら、もう一度間合いに入り頸を狙う。
あ、頸掠った。やったぜ、とちょっと喜んでしまったバチなのか知らないがちょうど横から飛んできた氷柱が腹を貫通し私を少し遠くにある木に打ち付けた。
貴方「う"ぐっ」
強く頭を打ち付けたので少し意識が朦朧としている。
呼吸を使って止血をしたいが、呼吸をしているうちに童磨に殺されそうで中々できない。
童磨はニコニコしながらこちらまで歩いてくると私と同じ目線にしゃがみ込んだ。
童磨「君気に入ったよ!!」
食べるのが惜しい程に、と早速私の腕に噛みつきかけている。
貴方「あ"あ"あ"あ"!!!っ、お前何故私を殺さない」
喰うなら、殺せ、痛いのは嫌だ。
死ぬ覚悟は昔からしているというのに痛いのは嫌だなんてなんという矛盾なんだろうか。
それに痛みならとっくに感じないはずなのに。
童磨「いーや!今日は別に食べに来たんじゃなくて猗窩座殿を見に来ただけなんだ!」
今頃炎柱って人は死んでるんじゃないかな、と無邪気な顔で童磨が言った。
...確かに、さっきまで炎柱様の強い生命の気配を感じていたがそれが今ではもう少ししか感じられない。
童磨「じゃっ。日が昇るからまたね!今度は食べてやるからもっと強くなっとくんだぜ!」
童磨は私の頭を叩くと木の上を伝って一瞬で消えた。
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作者名:ミオ | 作成日時:2020年4月17日 1時