◆カラ松×執事 ページ42
マサさんリク
「いよいよ明日か」
「…うん」
「ドレスを着たハニーはきっと素敵なんだろうな」
浮かない顔の私をよそに、執事のカラ松は「純白に包まれし女神…」なんて笑いながら私の髪を丁寧にブラシでといていく。
「ハニーの髪をとかすのもこれで最後か」
「…そうね」
「俺が執事になった頃はお互い15だったのに…時が経つのは早いな」
「…」
「……なぁハニー」
そう呼びかけてブラシを鏡台に置いた彼は、鏡越しに私を切ない目で見つめた。
「……明日の結婚式、執事の俺は出れない」
「…」
「ハニーの一番キレイな姿をこの目で見ることができないのが残念だ」
「カラ松…」
「…幸せになってくれ。Aお嬢様」
今にも泣きそうに顔を歪めた彼は、「…頼む」と呟いて下を向き、少しの間を開けて顔をあげ無理やりつくった笑顔を私に向けては「俺はいつまでもハニーの執事だ」と私の頭を優しく撫でた。
「……私、いやだ」
「…ハニー？」
「国のために結婚なんて…嫌だ…っ」
「…」
「何で誰も止めてくれないの？私の気持ちは聞いてくれないの？」
「…」
「……なんでカラ松は私の執事なの」
「それは…」
「カラ松が執事なんかじゃなかったら、私ここから逃げ出すのに」
「…どうして逃げないんだ？」
「……カラ松が、悲しむ」
「私、カラ松の悲しむ顔は見たくない」
そう言ってうつむけば、カラ松が綺麗にといてくれた髪がゆらりと顔を撫でる。
(良かった…泣き顔を見られなくてすむ)
そう思った瞬間、そっと両手で頬を包まれ顔をあげさせられるとカラ松がしゃがみこんで笑顔で私を下から見つめていた。
「ハニーも泣かないでくれ」
「…っ、カラ松…」
「なんだ？」
「私、カラ松のこと…カラ松のことが」
そこまで言いかけて、そっと人差し指で口を抑えられた。
「その先は禁句だハニー」
「っでも私、本当は…」
「…これからの事は、誰にも秘密だ」
「…え？」
「どういう意味…」と問いかけた瞬間、そっと唇を重ねられてすぐに離された。
「俺は、Aの一番近くに居たくて執事になった」
「それって…」
「ハニーがどこへ行こうが、誰のものになろうが、俺はずっとハニーの執事だ。だから、俺はいつまでもここで待ってる」
「…うん」
「辛くなったら、いつでも戻ってこい」
そうカラ松は笑うとそっと私を抱き締め、眠るまで優しく頭を撫でてくれた。
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rabi - 普段の生活にお差し支えないようできれば…お気持ち私、すごく分かります〜〜！大変お手数ではありますが掲載時の体裁につきまして、又私のお題箱にご連絡頂けますと幸いです。 素敵な作品を描かせて頂ける事、本当に幸せ思います。ありがとうございます！ (2017年11月30日 21時) (
レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
rabi - 原作を頂きましたMさんのお名前と、原作を漫画にさせて頂いた旨だけを文字で掲載する、もしくはサイトURLも掲載許可頂けるのであればそちらも載せさせて頂ければと存じます。 (2017年11月30日 21時) (レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
rabi - また、改めて頂きましたメッセージ、とてもとても光栄で…是非ワンシーンを描かせて頂けましたら光栄です！ お伺いしたかった件なのですが、ツイッターにあげる際にMさんの原作をどのようにお伝えしようかという点です。 (2017年11月30日 21時) (レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
rabi - Mさん、ご返信ありがとうございました！私こそ感想欄をお借りしてしまって申し訳ありません。 Mさんの作品、拝読させて頂きました。おそ松海の家がすごく好きです！スパダリ兄さん…！長兄おばけ屋敷も大好きです。 (2017年11月30日 21時) (レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続き書いてほしいです! (2017年11月8日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2016年10月31日 5時
