◆一松×お化け屋敷 ページ24
おそ松さん大好きgirl 第一号さんリク
「Aー！マイスイートハニー！」
「Aー！俺の持ち場で一緒に過ごそーぜー！！」
「お、お断りしますーっ！」
何故かカラ松さんとおそ松さんに取り合いされた私は
このままだとどっちかと付き合わされる事になりそうなので、隙を見て逃げ出せば…この有り様。
(このままじゃ…追いつかれる……)
息を切らしながら真っ暗なお化け屋敷の中を道も分からず走り出せば、ぬっと出てきた大きな影にぶつかった。
「ぶっ」
「痛った…」
「ご、ごめんなさ……」
「「Aー！！」」
「…すいません！助けてください！！」
「…は」
後ろから迫りくる二人からとにかく逃れたくて、必死な顔でその人に頼めば「…こっちこい」と手首をぐいっと掴まれ、すぐ側の部屋に押し込まれる。
「ここで待ってろ。…俺がどうにかするから」と言いながらその人は後ろ手にドアを閉めた。
「良かったぁ……」
ふぅと息をついて宙を仰げば、暗闇に慣れて見えてきたのはおびただしい真っ赤な色、色、色。
「な、にこれ…」
そういえば、あの人エプロン着てたよね…？
手には…確か……
「…兄さんたちなら向こうに行ったけど……って何なの、おまえ……」
「ひぃっ…こ、来ないでくださぁぁいっ！！」
逃げるのに必死で、顔すらちゃんと見てなくて
ドアが開いた明かりでその人を見れば、それはまさしくあの『ジェイソン』そのもので
部屋にあったバラバラ死体の人形と大量の血糊にパニックな私はその人を見て更に取り乱す。
「…っひ、っく…うっ……」
「……あんた、怖いの駄目なのにここて働いてんの？」
「……っうぅ」
「馬鹿というか間抜けというか……」
「私だって…好きでこんな仕事やってるわけじゃ……」
押し潰されそうな恐怖で涙ぼろぼろの私に、「……ったく、世話焼ける」とボソッと呟くと
座り込む私の前にしゃがみ、背中をぽんっと押した。
そのまま私はぽすっと彼の胸元に収まれば「……大丈夫だから」と彼が優しくあやすように撫でてくれる。
「…あ、の……」
「なに」
「ありがとう…ございます……」
「…」
「凄く…落ち着きます」
「……兄さんたちがほっとかないわけだ」
「え？」
その人は私をじっと見つめると、お面をあげて「僕、一松。おそ松兄さん達の弟」と自己紹介をしてくれた。
「…兄さん達が嫌なら、僕のとこ来れば」
「え」
「守ってやっても…いいけど」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rabi - 普段の生活にお差し支えないようできれば…お気持ち私、すごく分かります〜〜！大変お手数ではありますが掲載時の体裁につきまして、又私のお題箱にご連絡頂けますと幸いです。 素敵な作品を描かせて頂ける事、本当に幸せ思います。ありがとうございます！ (2017年11月30日 21時) (
レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
rabi - 原作を頂きましたMさんのお名前と、原作を漫画にさせて頂いた旨だけを文字で掲載する、もしくはサイトURLも掲載許可頂けるのであればそちらも載せさせて頂ければと存じます。 (2017年11月30日 21時) (レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
rabi - また、改めて頂きましたメッセージ、とてもとても光栄で…是非ワンシーンを描かせて頂けましたら光栄です！ お伺いしたかった件なのですが、ツイッターにあげる際にMさんの原作をどのようにお伝えしようかという点です。 (2017年11月30日 21時) (レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
rabi - Mさん、ご返信ありがとうございました！私こそ感想欄をお借りしてしまって申し訳ありません。 Mさんの作品、拝読させて頂きました。おそ松海の家がすごく好きです！スパダリ兄さん…！長兄おばけ屋敷も大好きです。 (2017年11月30日 21時) (レス) id: b77ea76641 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続き書いてほしいです! (2017年11月8日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M | 作成日時：2016年10月31日 5時
