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17話 ページ18

「久しぶり…かな…堕天使さん?」

そう言いながら俺の目の前に来る万次郎

「また会えて俺は嬉しいよ」

「そ、そう…ですか…それは良かったデス…」

今俺は笑えてるだろうか?

自分でもわかってしまう程に

めっちゃぎこちない笑みを浮かべている

この笑みを崩さないように

笑い直して口を開く

「えっと〜…まずなんで俺の事を一虎に聞いたりしている理由とか…教えてくれますかね?」

その理由が少しでも分かれば一虎が脅えなくて済むように頑張れるんだけど…

「ん?何で?「ニコ」」

ま、そうですよね…

昔から万次郎はそうだ

万次郎は万次郎で何かを考えている


そう分かってても…

もう

やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ((

無理無理無理無理無理無理無理((

(急に始まる子供モード)

万次郎全然笑ってないじゃん!!

正確には笑ってはいるけど目が笑ってないっ!!!

「か、一虎…俺もう帰っても…」

「ダメ」

「ですよねぇ…」

「まぁまぁ、今から俺が聞くことを素直に話してくれたらすぐに帰れるかもしれないよ?」

まじ!?

いや、でもあの万次郎だ…

簡単に信じちゃダメだな…

「…ホント?」

「うん、ホント♡」

いや…絶対嘘だろ!?

その笑顔は悪いことを企んでる笑みだぞ!? (失礼)

「じゃあその聞きたいことって何かな「ニコ」」

大丈夫だ…

「それは…単刀直入に聞くんだけど…堕天使さんは…」

「うん」

「俺の…」

「俺の??」

ん?、この反応から見るに一虎も知らないのか?









「…兄貴なの?」

「…ぇ」

「はぁ?マイキー何言ってんの?兄さんは俺の兄さんなんだけど?「ギュ」」

俺の腕に抱きついて万次郎に中指をたてる一虎

いつもなら、中指は立てちゃダメって叱るけれど

今はそんなことどうでもいい

今…万次郎は何を言った?

「堕天使さん…どっち?」

「……何で…そんなこと…思った…の?」

胸が苦しい

呼吸が上手く出来ない

もし…俺が兄貴だとられたら?

万次郎はどんな顔をするだろう?

真一郎が死んですぐ情緒不安定になり

みんなに迷惑をかけまいと

あの家を去り早2年…2年間1回も顔を出さず

行方をくらませた俺が

急にノコノコ帰ってきて

「お前の兄貴だ」

なんて言うのか?

そんなことしたらッ…

゛行くなヨ「ぶわっ」゛

゛私とマミーを捨てたお前が今更何の用アル?゛

゛もう二度と…私達に近づくなヨ゛

゛なんで…私なんか庇ったアルか…?「ポロ」゛

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肺がないのでエラ呼吸(プロフ) - めっちゃタイプな作品です…()これからも無理せず更新頑張って下さい! (2021年8月19日 14時) (レス) id: 8a5e061185 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください! (2021年8月2日 20時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もね | 作成日時:2021年7月1日 3時

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