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11話 ページ12

「なら…俺は…どうしたらいい…??マイキーを殺さない俺に何が残る…?」

「それを教えてくれるのは俺じゃない
゛東卍゛の皆なんじゃないの?
だって君も…゛東卍の一員゛何でしょ?
仲間が間違った方向に行こうとしてたら…止めるのが仲間なんだから」

そう告げると静かに泣き始めた

俺は無言で彼を抱きしめる

赤ちゃんをあやすように

暫くするとすやすやと寝息が聞こえてした

「おやすみ…」

この子は…ただ…正しいことが分からなかっただけなんだ…

何が正解か…何が間違ってるのか…

それを教えてくれる人が…周りに居なかっただけで…

これからは…俺がこの子を守ってあげたいな…

明日から…懐かれるように頑張ろ

神様…どうか彼に懐かれますように…

そんなことを願って目をつぶった









「ねーね!兄さんはさ〜」






そんなことを願った自分を殴りたい







「兄さんー?俺の話ちゃんと聞いてるー?」

「あ、うん…聞いてるよ?」

「ならいいけど…「ギュッ」」

え?待って待って…この子が昨日までの一虎??

「気安く触ってんじゃねぇよ」

とか

「いい加減俺の事ほっといてよ」

とか言ってた子????

今になっては

「頭撫でて〜」

とか

「なんで構ってくんないの?」

とか言ってくる猫ちゃんですけど???

「あ、てかその喧嘩は何時からなの?」

「んー…あと…30分ぐらいで始まる」

「え?30分???」

嫌な予感がするな

「こっからそこまで何分かかるの?」

「んー40分?」

やっぱりね!?「間に合わないじゃん!!!」

「別にいいじゃん…行かなくたって」

「ダメだよね?!てかそれじゃあ朝話した作戦が無駄になるでしょ?!」

「あ、」

「圭介のやりたい事を手伝いたいんでしょ?」

「うん…兄さんがおぶって連れてってくれるなら…行く」

「よし…じゃあホテルを出たら背中に乗ってね?…走るから」

「はーい♡」

エレベーターに乗りながら

「でもさ…ホントにいいの?」

「んー?何がー?」

「……芭流覇羅の一員として東卍のみんなと闘わないといけないんだよ?」

「そんなことー?全然平気!喧嘩なんて日常だったしさ」

「なんかあったらすぐに俺が助けに行くから…警察も早く来るように連絡しとくから」

「うん」

「無理だけはすんなよ?」

「!…うん」

ふわりと微笑む一虎

外に出て

「よし…じゃあ俺の傘は一虎に任せるから」

そこからは全力で走った

誰かをおぶりながら走るのは妹で嫌って程慣れている

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肺がないのでエラ呼吸(プロフ) - めっちゃタイプな作品です…()これからも無理せず更新頑張って下さい! (2021年8月19日 14時) (レス) id: 8a5e061185 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください! (2021年8月2日 20時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もね | 作成日時:2021年7月1日 3時

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