6【you】 ページ8
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それからというもの、スンチョリは弱みを握ったように、バラすと脅してくるし、ジスは少し歯痒そうに秘密にしてくれている。
実際、この二人が知ってるおかげで、何かと誤魔化すことも出来たりして、すごく助かっていて、勝手に絆が強くなってる気がしている。
SC「A！教科書サンキュー♪」
『あ、うん』
授業が終わり、トイレから戻ると、さっき貸した英語の教科書を持ったスンチョリが、私の席の近くに立っていた。
当然のようにジスとハニもいる。
SC「ヤ、今日、ボウリング行こうぜ」
JS「お？いいけど？」
SC「Aも来るよな？」
『あー…今日は』
SC「来るよな？^^」
『…うん』
JHJS「ㅋㅋㅋㅋ」
スンチョリの笑顔は、たまに圧が凄い。
JS「ボウリング久しぶりじゃない？」
SC「おん、だからなんか賭けよ！」
JH「チャジャン麺奢り」
ゲームの度に、罰ゲームや何かを賭けたりする三人。
今回のボウリングも、例外ではないらしい。
SC「じゃあ放課後な〜！」
一人違うクラスのスンチョリを見送ると、スンチョリが出て行ったドアの付近に、見覚えのある生徒を見つける。
JH「あ」
私が、誰かと認識するよりも早く動きだすハニ。
「あ、ジョンハナ」
黒髪の長い綺麗な髪をかきあげて、ハニに微笑んで手を振るのは、
JH「好きな人ができた」
ハニの好きな人。
パク・ソアさん。
JS「そういえば、チャニももう中学生でしょ？」
『え？うん、そうだけど…』
JS『最近会ってないし、今度みんなで遊びに行こうよ』
『…うん、喜ぶと思う！』
二人が並ぶ姿が見えないように、遮って立つジス。
そして、何も聞こえないように、色々と話してくれる。
『ジスヤ、ありがとね』
何のこと？なんてとぼけてくれるジスが、同じクラスにいてくれてよかったと本当に心から思う。
「パク・ソアとユン・ジョンハン最近すごい仲良くないか？」
「付き合ってんのかな？」
「ありえる」
近くの噂話には、精一杯聞こえないフリをした。
ジスが遮る前に見えたハニの横顔も、今までに見たことがないくらいに優しくて、見なかったフリをした。
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作者名：Akubi | 作成日時：2024年2月13日 3時
