5【you】 ページ7
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「付き合ってください！」
人生で初めて、告白された中学二年生。
相手は同じクラスの男の子。
『わ、私？』
「うん」
『えっと、その、ごめんなさい…？』
「…やっぱりあの三人の誰かと付き合ってるの？」
『え！？そういうことじゃないよ！』
相変わらず誤解されることが多かったんだけど、
私は初めて告白されたことに舞い上がってたみたいで、思わず焦って否定した。
『幼馴染は幼馴染で、全然付き合ってるとかは全く…！』
「そうなの？」
『うん！…でもまだ、誰かと付き合うとか考えたことなくて…』
まずはお友達から…なんて言って断って、彼が去ると、
「ヤー」
「あ、ダメだって！」
『わ、スンチョラ？ジス？』
SC「俺たちと付き合ってるって思われるの嫌なのかよ？」
JS「ごめんA、全部見ちゃった」
誰から聞いたのか、隠れて見ていたらしい二人が出てきた。
SC「とうとうAが告白される時が来たんだな、うんうん」
JS「ごめんスンチョリ止められなかった」
『ううん、大丈夫だけど、…あれ？ハニは？』
JS「ジョンハナは先生に呼ばれて職員室にいるよ」
この時、少しだけ、ホッとしたのを覚えてる。
SC「ヤー！ジョンハナにも話そ！」
『…え！？ダメ！！』
SCJS「？」
告白された事を、何故か、ハニには知られたくなかった。
何となく。
何となくだけど、
JS「あ〜、ジョンハナは面白がりそうだよねㅋㅋ」
SC「絶対な！」
『…いや、なんとなく、応援されそうで…』
SCJS「…」
もしかしたら、気遣って、距離を置かれるかもしれない。
『だから、ハニには言わないで』
知られたくない。
応援されたくない。
ハニと一緒にいたい。
JS「A…、ジョンハナのこと、好きなの？」
SC「え？そういうこと？」
『…』
この時から、二人は秘密の共有者になった。
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作者名：Akubi | 作成日時：2024年2月13日 3時
