3【you】 ページ5
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SC「うわー！！」
「つぎスンチョリとジョンハナおにだよ！」
男の子だけでワイワイ遊んでるときは、やっぱりどうしてもその輪の中にも入っていけなくて、黙ってみんなの様子を見てるだけだった。
ただひたすら、ぼーっと見てた。
でも、
JH「ああああ〜、もうだめだ〜」
『？ ハニ？』
JH「あつい、Aあおいで〜」
『ハニ、おにじゃないの？』
JH「きゅうけい〜スンチョリにまかせてきた〜」
いつも、それとなくサボるように、そばに来てくれたハニ。
スンチョリに見つかって文句を言われながら戻っていくと、「Aが呼んだから！」なんて私を理由に言い逃れ。
でもそういうハニの優しさが私は嬉しかったの。
「Aちゃん、ジスくんたちと仲良しだよね〜」
『同じようちえんだし、おうちも近いの。おとうとたちともあそんでくれるし』
「そうだったんだ！おとこの子ばっかりってたいへんそう...」
『たまに...でも、みんなやさしいからたのしいよっ』
小学校に入ると、男の子と女の子はやはり少し距離ができ始めて、異性というものを意識しだす。
私も女の子と仲良くなって、ふわふわなキャラクターや美少女系ヒーロー、可愛い文房具とかにハマって盛り上がっていた。
この領域はさすがに弟たちも幼馴染たちも理解しがたいはずなのに、
JH「うわ、これかわいい」
『え』
JS「ハニ好きそうだねこれなに？ペン？いいにおいする！」
SC「美味そ」
普通に後ろから覗いてきて、ゆるふわキャラクターのキーホルダーらを手に取った幼馴染たち。
どんどん男の子らしくなっていきつつも、女の子の趣味に偏見もなく、誰にでも優しい彼らが、女子の間で更に人気になり始めたのはこの頃からだったと思う。
JH「へへへ、ほら、これちょっとAに似てるじゃん」
『ハニ、それどういうこと〜？』
ハニの、可愛くないことを言うのも、この頃からだったかも。
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作者名：Akubi | 作成日時：2024年2月13日 3時
