初恋は叶わないなんて信じない【SVT・JH】

43.断りたい人【JH】 ページ46

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"ジョンハンくん、一つ、ご相談があるんだけど..."





Aさんからのメッセージ。
唐突な内容に何事かと、内心ドキドキする。






"実は―――..."






まさかと思った。
Aさんにそんなことを言われることも、、そんな繋がりがあるなんてことも思ってなかった。






疑惑の出たMIANさんに、連絡先を聞かれてたなんて。






JH「...ハア」






"謝りたい"のだそうだけど、全然いらないし、否定したばかりで連絡先を聞いてくるところが何とも...
断るのは全然いい。
でも、Aさんは一緒に仕事をしていかなければならないのかと思うと、断られた腹いせが彼女に向かうかもしれない。





交換だけして、すぐに連絡先を消せばいいか...






JH「あ〜〜〜〜...」

MH「？ ヒョンどうしたの？」

JH「いや〜...」






ディエイトの顔を見る。
冷静で真面目な弟。
なんとなく、聞いてみようか。
いや、疑惑が騒がれてたばかりなのに、これ以上迷惑かけるわけにはいかない。







"マネージャーらに確認してみます。いい答えは期待できないと思うけど..."







事務所に確認する、って本当に助かる断り文句の一つだ。
時には、面倒だなって思うこともあるけど、今は助かる方。







"そうだよね！ごめんね、急にこんな話をして..実はずっと言われてて..."






Aさんは悩んでたらしい。
否定したばかりで紹介していいものなのか、自分の時点で断りを入れてもいいんじゃないのかと。
俺のことを考えてくれたのが分かって、逆にこっちが申し訳なくなる。






でも、少し、欲を言えば、







紹介するのが嫌だなと思っていて欲しい、って思う。







俺だったら、絶対嫌だから。






でも、Aさんは、俺の連絡にちゃんと返してくれるような人だから、ＭＩＡＮさんにもちゃんと対応したんだと思う。
仕事で関わるなら尚更。






事務所が検討してると装うために、少しだけ、時間を置いてから返事しようと、違う話題に振り替えた。







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