初恋は叶わないなんて信じない【SVT・JH】

29.俳優顔の人 ページ31

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♪〜♪〜

너무 아름다운 너(とても綺麗な君)

또 너를 바라보는 나(また君を見つめる僕)

♪〜♪〜






彼らのコマーシャルが流れると、ふと目を向けてしまう。
広報部では歴代のコマーシャルが連続で流れている。





「ヤ―、凄いねぇ彼ら〜」

『本当ですね(笑)売れ行きも好調みたいです』

「そりゃそうよね、こんなにイケメンで、歌もダンスも上手いなんて(笑)」

『先輩もアイドル、そんなに詳しくないですよね？』

「うん、私マ・ドンソク氏がいい。ガッチリ系。」

『そうでしたね(笑)』





アイドルに興味がない先輩のタイプは、体格がどっしりとした男性だ。
広報部全員が認知しているくらい。





「そういえば、Aさんはどういう人がタイプなの？いい人いたら紹介してあげる〜」

『あー、優しい人がいいですね』

「優しい人なんていっぱいいるじゃん。最初はみんなそれで近づいてくるんだから！」

『ふふふ、確かに』

「見た目は？」

『んー、あ、彼みたいな人がいいです』






丁度流れてきたCMには、ドギョムさん。
優しい性格が滲み出ているような気がするけど、それは傘を探すのを手伝ってくれた記憶があるからか、優しい印象を持っていた。






「ああ〜！彼、俳優顔よね〜！私も好きな顔♪Aさんも俳優さん好きだもんね！」






アイドルには疎いけど、綺麗な顔をしている俳優さんが出てくると、すぐに名前を聞いたり調べたりする私は、俳優好きだと思われている。
特に誰かのファンになるというわけではないけど。






「でも、ちょっと、個人的に並んでるのを見たいのはAさんと彼かな〜」






先輩が指差したのは、






『ジョンハンさん？』

「うん」

『なぜですか？笑』

「なんとなく？」






画面の中のジョンハンさんは、肌が白くて、女性のように綺麗。
彼も傘を差してくれるほど優しい人だと分かっている。






『あ』






そこで、傘の存在を思い出した私。






「？」

『私、ジョンハンさんの傘無くしちゃったんです...』

「ええ？」

『だから今度弁償しますって言ったんです(笑)』

「...傘、返してほしいって？」

『弁償してもらわなきゃって』

「...お気に入りの傘だったのかしらね...？苦笑」

『そうかもしれません...苦笑』







私は、先にデスクに戻る先輩を見送ると、カカオトークを開いて、傘の持ち主のアカウントにメッセージを送った。





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