ラブソングみたいな恋をしたい【TH】 (ページ9)

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９.番組収録【JM】ページ9

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パフォーマンスの出番を待っている間、
控室にあるテレビで番組の進行を見ていた。
僕の横にテヒョンアが立って、同じように見ている。

司会者二人の間には、女神の三人。

JM「Aだ〜♪」

司会≪今回の新曲はまた女神ならではの新曲ですね！≫

JA≪はい。ダンスも今までで一番難しかったです(笑)≫

司会≪これですね！笑≫

YR≪笑そうですそうです！上手です！笑≫

司会≪はあ、はあ、少しでも疲れますね(笑)これで歌うんだから本当にかっこいいです！≫

≪…あ、はい。ありがとうございます≫

女神の振り付けを披露する司会者に、二人は笑ってるけど、Aは驚いたようにガン見。
返事も塩だし、その後もじーっと司会者を見るA。

何、どういうこと(笑)

JM「相変わらずだなぁ(笑)」

JN「彼女独特だよね！笑」

JH「笑うこと、あるよね？笑」

TH「分からないです。笑ったとこ見たことないから」

JH「ええ！？そうなの？」

JN「そういうキャラ設定なのかと思ってたけど！」

スタッフ「テヒョンさーん、メイクしますね！」

ヘアメイクさんに呼ばれて、テヒョンアがその場を離れる。

やっぱり、テヒョンア、見たことなかったんだ。

JK「本当に笑わないんですか？」

JM「そんなわけないじゃん！僕は見たことあるよ、一回だけ」

JK「ええ？一回だけ？」

JN「逆にどんなタイミングで見たんだよ(笑)」

高校生の時、一度だけ見たことがある。

テヒョンアは見てなかったみたいだけど、

僕たち3人でいた時に、確かにAは笑ったんだ。

JM「ふふふっ僕だけの秘密だもんね〜♪」

JH「お？ヤージミナー、意味ありげだなあ(笑)」

JM「別にそんなことないですよ〜！やだな〜！」

テヒョンアがAの笑顔を見てなかったことに
少しだけ…本当に少しだけ、優越感を抱いて、気を良くした。
テヒョンアに言ったら、またブーブー言われるんだろうな(笑)

画面の中の女神のパフォーマンス中、Aを目で追う僕。

Aの瞳は、真っ直ぐカメラを捉えているだけなのに、まるで僕のことを見透かすようだった。
ファンはきっと、こういう瞳にやられるんだろうな。

そして、時折見せる流し目は、
テヒョンアみたいに、魅力的だった。

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