2.親友と後輩【JM】 ページ2
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番組が終わると、テヒョンアは部屋へ戻っていった。
Aは僕たちと同じ高校の一個下の後輩。
当時から綺麗だったし、大手からのデビューってこともあって、有名だった。
それこそ、テヒョンアと同じくらい。
僕たちの学年でも騒いでたなぁ。
JM「Aすごいなあ…」
女神は、デビューしてすぐ音楽チャート1位にもなったし、出す曲出す曲、ヒットする。
そのメインボーカルを務めてるのがA。
力強くて綺麗な高音に、全然ブレない音程。
何でもこなす、女神の黄金マンネ。
JK「あの人歌上手いですよね」
ってうちのメインボーカル黄金マンネが言うくらいだ。
他の二人も歌上手いけど、Aはまた別格。
JK「テヒョンイヒョンと仲悪いんですか？」
JM「いや、別にそういうわけじゃないんだけど、お互い勘違いしてると思うんだよね(笑)」
JK「ん？」
JM「高校の時から、二人はめんどくさかったんだから(笑)」
今思い出しても笑える。
次の番組で共演した時、Aと話そうかな。
SG「あんまり目立った行動するなよ」
RM「テヒョンにも言っといてくれ」
JM「…はーい」
そうだよね。
僕たちはアイドルだから、
異性と一緒にいるだけで話題になってしまう。
ただの先輩後輩として話すことも、中々できない。
正直、久しぶりにAと話したい気持ちはある。
防弾少年団の中でも高音を担当する僕は、Aに歌い方のコツとか聞きたい。
JM「それだけなら、いいかな…」
JH「ん？ジミナなんか言った？」
JM「いや！何でもないですよーん！」
ヒョン達に知られたら絶対止められる。
なんならマネヒョンも出てくる。
うん、めんどくさい。
ため息をついて、スマホに入ってるAの連絡先を見る。
JM「番号、このままかな…」
メッセージを送っても良かったんだけど、
もし、届かなくても嫌だし、
届いてもなんだか恥ずかしいから、
しばらく悩んだ挙句、僕はスマホをしまった。
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作者名：Akubi | 作成日時：2022年6月30日 17時
