ラブソングみたいな恋をしたい【TH】 (ページ1)

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1.デビュー【TH】ページ1

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JM「うわあ〜…Aすーごいキレイ…テヒョンア！見て見て！」

TH「ん？」

宿舎のテレビには音楽番組が流れてた。
画面に映るのは三人組のヨジャアイドル。
センターにいるのは、よく知ってる顔。

TH「うわ、またあんな衣装着て…」

JM「えーAスタイル良いからいいじゃん♪」

俺たちより少し先にデビューした3人組のヨジャグループ・女神(ヨシン)。
そのメンバーのマンネは、俺たちの高校の後輩。

スタイル良くて、美人だし、歌が上手い。

でも一つ、問題がある。

TH「もうちょっとくらい笑えばいいのに」

JM「Aはクールなところが逆に魅力なんじゃない？」

TH「え〜アイドルは愛嬌が大事でしょ」

そう、Aは全然笑わない。
学生の時から見たことない。
学年違うから友達とは笑ってるかもしれないけど…

でも先輩の俺たちに見せないなんて、かわいくない！

JM「それに女神はそれぞれのメンバーのイメージが異なってるからおもしろいじゃん？」

TH「んー、俺だったらこの人がいい。ファンに優しそう」

Aの右にいる茶色のロングヘアの人を指さす。
Aの黒髪ストレートと違って、巻かれたヘアスタイルがもっと優しそうに見える。
パフォーマンスの合間に見せる笑顔はやっぱり優しい。

JM「あ〜、分かるけどね〜」

TH「ほら！」

JM「そういえば、今度番組一緒だね」

TH「ふーん」

別に、興味ないけど…

そんな気持ちが伝わるように、薄い反応をしてみる。
テレビは、いつの間にかパフォーマンスが終わってて、
Aのグループは、また一位を獲っていた。

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