ラブソングみたいな恋をしたい【TH】 (ページ22)

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22.なんで【TH】ページ22

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ジミナと目が合った。

Aを探しに行こうと楽屋を出ると、
目の前の広い連絡通路にジミナがいた。

誰かを抱きしめていて、
その"誰か"も、すぐ分かった。

TH「…」

ジミナ、A…

二人を見て、なんだか、
ギューッと握られてるように胸が痛い。

なんで

JM『テヒョンア、何であの子にこだわるの？』

TH『だってなんか興味ある！』

JM『それは、どういう…笑』

TH『あ、いた！おーい！』

『…』

TH『はい、先輩に挨拶♪』

『……こんにちは』

こんな時に思い出したのは、学校でのAとのこと。

学校でAを見つければ、いつも声をかけてた。
素っ気ないけど、反応してくれる。
でも、最初のジミナみたいに、友達といるところを見ない。
いじめられてるわけではなさそうだったし、
ただ、Aが無愛想で大人しすぎた。

もっと愛想良かったら、きっと何か違ってたと思う。

女子『テヒョンくん付き合ってください。』

TH『あ…あ〜、うん。いいよ』

女子『ありがとうっ！授業始まっちゃうから戻るね！後でまた連絡するっ！』

TH『あ、うん』

Aに告白現場を見られることはよくあって、
女の子に告白されて、断れない俺。
断れなくて付き合って、大して続かず、終わりを告げられる。
ちゃんと付き合ったことが無くて、その時も、項垂れた記憶がある。

『先輩って本当に断らないんですね』

TH『！見てたの？！』

『正確には、聞こえました』

TH『悪趣味！えっち！』

『どちらかと言えば私が先にいたので、聞かされた気分です。前の人といい…先輩、恋出来ない人ですか』

TH『ん？初恋くらいあったよ』

『今の話です。』

TH『んーどうだろ。恋愛の歌とか聞いてるといいなって思うし憧れるけどね』

『…へえ。私は恥ずかしくて聞けません』

TH『ええ！？アイドルになったらそんな歌ばっかだよ！？』

『んー、違う路線にします』

そう言ってたAが、目の前で、ジミナに抱きしめられてる。

なんで

一緒にいる内に、ある時からジミナがAを気になってるのは分かった。

JM『Aすごい歌上手いんだよ！可愛いし、絶対将来センターになると思う！』

TH『無愛想だよ？』

JM『でも実力もあるし、人を惹きつけると思うんだ。』

ねえ、Aは、

ジミナが好きなの？

なんで、こんなに、胸が痛いんだろ

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