118.お人好し ページ23
.
翌日、ヒョンシクは思い出していた。
表彰パーティーの日のAのことを。
そして、テヒョンのことを。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スマホをどこかに置いてきたと探しに行き、遅れて会場入りしたA。
車を駐車してきたヘインも合流して会場へ入ってきた。
HN『A、こっち』
会場が暗くなってる為、Aを舞台袖に案内するヒョンシク。
表彰状が入ったケースを渡す。
『ありがとう。今回は、4人ね』
HN『…』
枚数と名前を確認するA。
知っている名前はあるが、思っていた名前は見当たらず、少し肩を落とす。
ホッとしたような、寂しそうな表情に、ヒョンシクは気付いていた。
HN『…A』
『あ、行かなきゃ。ありがとう』
話しかけたヒョンシクは、Aに遮られ、口を閉じた。
彼女の背中を見送った後、元の場所へ戻る。
ふと会場内の社員達を、目だけで見渡すと、社員の隙間にテヒョンが見えた。
HN『…！』
彼らが一番前のテーブルにいるからか、舞台のライトが顔を見えやすくしていた。
テヒョンは、Aを見て、顔を歪ませ泣いていた。
HN『…』
ヒョンシクには、それを見ただけで充分だった。
HN『…』
テヒョンの視線の先、Aを見ると、営業部の方を見ないようにしているようだった。
その二人の表情だけで、お互いの気持ちを確信する。
HN『…』
HI『…どうしたのヒョンシク』
HN『いや…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そこまでを思い出して、ヒョンシクは自嘲気味に笑った。
HN『…ハハ、人のこと言えないよな…』
いつだったか、Aに言った言葉。
ミリやヘインも同じことを言ってた。
"お人好し"
その言葉が当てはまるのは、ヒョンシクも同じだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1974人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Akubi(プロフ) - riyaさん» 末永くテテにいてもらいましょう♡笑 (2022年6月25日 15時) (
レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 私もテテがいないとだめなんですLᵒᵛᵉᵧₒᵤ♡♡(ू•‧̫•ू⑅)❤⃛*✲ﾟ*｡ (2022年6月24日 20時) (レス) @page36 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - MARIさん» コメントありがとうございます！是非ニヤニヤしてください！笑 まだいくつか更新する予定ですので、お楽しみに♡ (2022年6月23日 23時) (レス) @page34 id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - くっついた2人が可愛い過ぎてニヤニヤ止まりませんーー！！🤣❤️仲良しな2人がまだまだ見たいです！ (2022年6月23日 22時) (レス) @page34 id: caff7cd23b (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - ワカさん» コメントありがとうございます！飛びついていただけてたなんて…！笑 今後甘いテヒョンさん投下していきますね！笑 (2022年6月21日 20時) (レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Akubi | 作成日時：2022年6月7日 10時
