110.サンドイッチ ページ15
.
翌日から、二人の様子はいつもと変わっていた。
明らかなのはAの方だ。
「ヘイン、この前◇◇社の書類渡さなかった？」
HI「え？」
HN「ん。これだろ。俺が持ってた」
「あ、う、うん！あ、ありがと…」
ヒョンシクが近くに来たり、話しかけると、明らかに緊張しているようだった。
そして自らヒョンシクのところへ行くことが無く、距離を置いているかのよう。
長く一緒に仕事しているヘインはそれにすぐ気付いた。
HI「A、どうしたの。ヒョンシクに怒られた？笑」
「べ、別にヒョンシクには何も言われてないよ！」
HI「笑 (そんな分かりやすい反応しなくても)」
ヘインはヒョンシクを見る。
ヒョンシクはいつも通り、我関せず顔でこちらを見ない。
HI「ヒョンシク、後で話がある〜」
HN「……ああ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
休憩時間。
社長に同行する時は、決まった休憩時間はない。
それも全て社長の予定に合わせて、隙を見て食べる。
なので同行がない時は、ゆっくりと食事が出来る。
ヘインはそれを見越して、ヒョンシクを昼休憩に誘い、食堂へ。
周りで女性社員が、興奮気味に二人を見ているのも、お構いなしに着席する。
HI「で、何かあったの？何か言ったの？」
HN「…告白はした」
HI「よく言った！だと思ったけどやっと言えたかー！」
HN「…」
HI「…それで、断られた？」
HN「…」
何も言わなくなったヒョンシクに、ヘインは何か考えて、深掘りするのを一旦やめた。
HI「うわ、ここのサンドイッチ美味しくなってる」
HN「コーヒーも豆変えたのか？美味い」
HI「買っていってあげよ！」
利用していない間に美味しくなったサンドイッチを、Aに買って行こうと、店前に並ぶヘインとヒョンシク。
すぐ後ろの方で女性社員の声が少し大きくなった気がして、二人は顔だけそちらに向ける。
S「テヒョン、ここにしよ♪」
TH「うん」
思ったより近くにいた二人に、ヘインとヒョンシクは顔を戻す。
あちらの話し声が聞こえるなら、こちらの声も聞こえるはず、そう思ったヘインはいつもより声を張って話す。
HI「これ、A好きだから買って行こうって？ヒョンシクは優しいなあ〜！」
HN「え？ヘインが」
HI「(シッ)、でも告白して返事待ちなんてこっちがドキドキするよ！」
S「誰が告白したんですかぁ？」
かかったのは、ソナだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1974人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Akubi(プロフ) - riyaさん» 末永くテテにいてもらいましょう♡笑 (2022年6月25日 15時) (
レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 私もテテがいないとだめなんですLᵒᵛᵉᵧₒᵤ♡♡(ू•‧̫•ू⑅)❤⃛*✲ﾟ*｡ (2022年6月24日 20時) (レス) @page36 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - MARIさん» コメントありがとうございます！是非ニヤニヤしてください！笑 まだいくつか更新する予定ですので、お楽しみに♡ (2022年6月23日 23時) (レス) @page34 id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - くっついた2人が可愛い過ぎてニヤニヤ止まりませんーー！！🤣❤️仲良しな2人がまだまだ見たいです！ (2022年6月23日 22時) (レス) @page34 id: caff7cd23b (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - ワカさん» コメントありがとうございます！飛びついていただけてたなんて…！笑 今後甘いテヒョンさん投下していきますね！笑 (2022年6月21日 20時) (レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Akubi | 作成日時：2022年6月7日 10時
