37.【HN】 ページ39
.
家は財閥で、継ぐ気はさらさら無く、好きに音楽をやってた。
唯一のやりたいことだった。
実力をつければ分かってもらえると信じて没頭した。
だが、入隊などのきっかけで、メンバー達と解散し、音楽を続けていくか、迷いが出始めてしまった。
あの時のことは、今でも忘れない。
♪〜♪〜♪〜
HN「君を手放せない、これは夢なんだ...」
♪〜♪〜♪〜
HN「風のような君は...」
公園の中のベンチに座って歌っていると、一つ隣のベンチで、泣いてる女性がいることに気付いた。
HN「.....」
「あ、すいません、、、どうぞ続けてください、、、」
いや無理。
気付いてしまった以上、去れないし、かと言って聞いても良くないだろうし、歌い続けるのも勇気いる。
何もせず、動けない俺に気付いたのか、女性はこっちを見た。
「歌ってよ…歌ってってば」
HN「あ、いや、え、」
「さっき…彼氏と別れたんです。だから失恋ソング歌ってください。」
HN「えぇ、、、」
美人だけど、少しわがままそうで、変な泣き虫に出会った。
その時のことは、彼女は覚えてないんだろうな。
それからしばらくして俺は入隊した。
訓練が厳しい部隊だった為か、除隊の時には、どんな仕事もこなせそうな心境だった。
HN「護衛警備、運転、まぁできるな。秘書業務、、、。シウォン氏(父の秘書)の仕事見てたから、どうにかなるか」
そうして、入社が決まった防弾商事。
秘書室には、社長と、ヘイン、以前より髪が伸び、しっかりとした印象の彼女がいた。
PD「改めまして、パン・シヒョクです。彼女は、秘書のクォン・Aだ」
「よろしくお願い致します」
こんな再会になるとは思いもしなかったし、彼女はきっと俺だと気付かないままだろう。
それでも言わずにいて良かった。
言えば彼女は恥ずかしがって、距離を置いてたかもしれない。
この距離感が自分にとって居心地が良くなっていた。
HN「俺の履歴書見てないの？」
「だって私面接官じゃないもの」
HN「ふーん。」
「で、何してたんだっけ？」
HN「ロックバンド」
「ええー！！歌ってよ(笑」
HI「歌って歌って！笑」
HN「ふっ、無理(笑」
毎日、近くで笑顔を見れる。
この距離感で充分居心地がいいんだ。
..
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Akubi(プロフ) - riyaさん» ずっと見ていただいてありがとうございます！カッコいいテテを目指してみました（笑）かっこいいテテもかわいいテテも書いていけたらと(^^) (2022年1月22日 18時) (
レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - テテカッコいいー (2022年1月22日 7時) (レス) @page42 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - riyaさん» 初めまして。コメントありがとうございます。長くてすいません、、（笑）最後までお付き合い頂ければと思います(^^)！ (2021年8月4日 1時) (レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 初めまして テヒョンと幸せになれますように (2021年8月3日 7時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Akubi | 作成日時：2021年4月21日 2時
