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事務所の正面口を出ると、肩を少し上下させて息を整えてるテヒョンさんが立っていた。
『テヒョンさん…』
TH「はあ〜走った〜〜！」
『どうして…』
急な事に頭が理解出来てなくて、テヒョンさんを見つめると、
TH「Aちゃんに会いたかった。」
『え？』
TH「噂は本当のことじゃないんだけど、Aちゃんに嫌われてたらどうしようって思って、連絡できなくて…」
テヒョンさんは、俯きながら徐々に語尾が小さくなる。
と思っていると、急に顔を上げた。
TH「でもAちゃんが離れていく方が嫌だって思った。それくらい、もう俺ね、Aちゃんのこと、大好きなんだ。」
そう言って優しく微笑む彼。
ゆっくり近付いてきて、抱きしめられる。
彼の肩に顔が当たった。
TH「だから、敬語とか、離れていかないで…」
『…テヒョ、ンさん…』
TH「寂しかった…」
『…わ、わたしも、寂しかったんです…テヒョンさんが、誰かを想ってるのを考えたら、辛かったんです…』
少しずつ気持ちを押し出すように、ゆっくりテヒョンさんの腰に腕を回す。
耳元では、テヒョンさんが、うん、うんって相槌を打ってくれる。
そして同じように少しずつ抱きしめる力が強くなる。
『私、いつの間にか、テヒョンさんを好きになってた…』
言ってから溢れ出す涙。
ほんの数日しか経っていないはずなのに、抱きしめてくれている腕の温もりも、微かな香りも、聞こえる声も、涙と想いを溢れさせるには十分だった。
TH「本当に？本当に本当に？」
『うんっ』
TH「〜〜〜〜〜っ！」
ぎゅーっとより一層強く抱きしめてから、少し離れたテヒョンさん。
TH「んふふ、両想いだね？」
『うんっ』
TH「やった」
控え室で会った時のように、口を四角くして、笑う彼。
ああ、好きな笑顔だ。
私は、あの時から好きだったのかもしれない。
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Akubi(プロフ) - はろ。さん» はろ。様コメントありがとうございます！お待たせして申し訳ありません！よろしくお願い致します(^^) (2021年4月11日 16時) (
レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！すぐ読み終わっちゃいました！！！！！！待ってます更新！ (2021年3月3日 1時) (レス) id: 599944be69 (このIDを非表示/違反報告)
MjlTuGeGb8heHTK(プロフ) - 桃 優 .さん» コメントありがとうございます！テテと同じお誕生日でしたので、お借りしてしまいました（笑）ぜひまた読んで頂ければ幸いです(^^) (2021年1月3日 22時) (レス) id: e21bb9a261 (このIDを非表示/違反報告)
MjlTuGeGb8heHTK(プロフ) - 美幸さん» あけましておめでとうございます(^^)ゆっくりの更新になってしまい申し訳ありません！まだまだよろしくお願い致します(^^) (2021年1月3日 22時) (レス) id: e21bb9a261 (このIDを非表示/違反報告)
桃 優 .(プロフ) - 凄く面白いです！Caratの私からしたらまさかシュア様が出てくるとは...という思いです。セブチも出してくれて嬉しいです！これからも無理しない程度に頑張ってください！ (2021年1月2日 12時) (レス) id: 6006f1dbca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akubi | 作成日時：2020年12月8日 0時
