Serendipity【TH】

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私のリハが終わり、次の2組のグループ、ナムジャグループとヨジャグループがいて、順にリハを始める。

人数多いなあ。

そしてやっぱり歌もダンスも上手で、リハでも見入ってしまう。




M「そろそろ戻りましょうか」


『うん』


「あの！」





控え室に戻ろうとすると、ナムジャグループの一人が後ろにいた。
上品な小顔の人だった。





JS「僕、ジョシュアっていいます！Aさんの歌よく聞いてて、お話したかったんですけど、中々声をかけられなくて…」


『はじめまして、Aです。ありがとうございます』





笑顔で返すと、彼も可愛らしい笑顔を見せてくれた。
穏やかな性格なのが分かる話し方で、とても居心地が良くなる。

私、口調が穏やかな人好きなのかなあ。





JS「それじゃあAちゃん！またタイミング合ったら話そうね！」


『そうですね、リハ頑張ってくださいねっ』





しばらく話をした後、手を振って彼を見送る。

ヨジャグループがリハを終えるところだった。
よく見ると、私が最初に覚えたグループだった。





『TWI「「「TWICEだ〜！！」」」





元気な声がする方には、





「あ、」






テヒョンさん達がいた。
この次のリハだったのかな。
私は気付かれていない。
リハが一通り終わった彼女たちに、何か声をかけているようなテヒョンさん達。

"お疲れ様"

"新曲いいね！"

そんないつも通りの会話なのだろうけど、今の私にはそれさえも特別に感じてしまう。






M「行きましょう。ジョシュアさんもだけど、しばらくナムジャグループとは距離を置くようにしましょう…今ナムジャグループは嗅ぎ回られてるかもしれないから…」


『…分かってる、気をつけるね』









今度こそ控え室に戻ろうとすると、






TH「Aちゃん！」






テヒョンさんに呼び止められる。

振り返り、久しぶりのテヒョンさんの顔を見る。






TH「えっと、あの〜…」


『……』


M「申し訳ありません、準備があるので、この辺で…」


『す、すみません、お疲れ様です…！』






続かない会話に、オンニが入って切り上げた。
申し訳ない気持ちもあり、テヒョンさんの顔が見れず、私は俯いて挨拶をした。

その場を去って、なんとも言えない罪悪感や寂しさが私を襲う。

本当は何も気にせず、前みたいに話したいのに。




ごめんなさい、テヒョンさん。







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