Serendipity【TH】

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TH「ずっとファンで！！毎日聴いてます！！！！」


TH「わあぁやっと会えたあっ」





そう言って私の手を取って、口を四角くして笑う彼。

楽屋への挨拶周りを終えてから、何故だか妙に彼が頭から離れなかった。





M「ダメ」


『へ？』


M「アイドルはだめ。ちょっと話しただけで変な噂になるんだから！」


『そうなの？』


M「特に防弾少年団は今ダメ！」


『どういうこと？』


M「…いや、なんでもない」





目の前のオンニは、スケジュール帳を見てしかめっ面をしている。

私はというと、楽屋を回った時、名前を聞いて覚えるのに精一杯だったから、ネットで検索して、復習中。






『と？つ？とぅ？わいす？』


M「TWICE」


『ふんふん』





みんな可愛いなあ。






『防弾、』


M「はい次」


『もう！笑』





復習に付き合ってくれてるのか、邪魔されてるのか分からないオンニに、思わず笑ってしまう。
防弾少年団の画像を見て、一人一人名前を思い出す。






『いい人達だったなあ…』


M「まぁ、真面目で努力家なのは認めるわ」


≪♪〜♪〜♪≫


M「はい。…はい、はい。え！あ、はい！もちろん…」






オンニの電話の邪魔をしないように、静かに復習を再開した。

この後、オンニの敏腕ぶりを目の当たりにすることも知らずに…。






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