【ブルーロック】冴くんのにゃんこ。２【糸師冴】

morning glory ページ29

(冴side)


乗っていた車が事故に遭った。


相手の車が信号無視をして、衝突。


幸いなことにも自分は無事だったが、一緒にのっていたマネージャーと運転手は怪我をしてしまった。


となると、まぁ成り行きで俺が病院までついていかないといけなくなる。


病院に着き、医者から生死に関わるほどの怪我ではない、と聞いてほっとしたのも束の間、家でAが待っていることに気が付いた。


時計を見るとかなり遅い時間。


おまけに自分はまだ帰れそうにない。


ここは凛に頼むか。


あいつなら暇だろ。多分。


予想通り、凛に電話してみると二つ返事でOKをもらえた。


泊まる許可もしたのでこれでAのことは安心だ。


待ち時間の間はとても退屈だったのでこの前撮ったAが寝てるときにじたばたしてた動画を見たら思わず笑ってしまい通りすがりの看護師に三度見された。


「え⁉あの糸師冴が笑った⁉」


とか言ってやがったが、聞かなかったことにする。


＊＊＊

結局、帰れたのは日付が変わった後だった。


家のドアを開けて、しーん、とした沈黙に違和感を覚える。


そうか、いつもAがたったか走ってくるから。


そのままリビングまで歩くと、ソファの上で凛とAが寝ていた。


二人とも何もかけずにそのまま寝転がっていたのでとりあえず近くにあったブランケットをかけてやる。


「……おやすみ。」


＊＊＊
morning glory→アサガオ。花言葉は「信頼」。

scarlet sage→←bottle gourd

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す