HiHi Jetsの井上さん 8th

パパ?ママ?いやいや謙ちゃん｡0911変更有 ページ44

【Kentaro.Y】



顕嵐を見送って､Aの体温を計る｡

pipipi

無駄な音が一切しない部屋の中に体温計の乾いた音が響く｡

ディスプレイには39℃と出てる｡



謙太郎「げ､マジかよ」



慌ててさっき買った冷えピタをAのおでこに貼る｡

眠っていても冷たさを感じるのか､一瞬Aが顔を歪めた｡

ここで忘れかけていたアイスたちを仕舞い､Aのスマホを開け､マネージャーさんに連絡する｡



謙太郎「20151026 っと」



昔っからスマホのロックは変わってないから難なく電話帳を開きコールする｡



prrr...prrr...



ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「もしもし」


謙太郎「あ､Aのマネージャーさんですか?」


ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「そうですけど」


謙太郎「あの､俺､安井謙太郎って言います」


ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「あれ?謙ちゃん」


謙太郎「ん?光岡さん?」


ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「そうそう!!
え､謙ちゃん久々！元気してた?」


謙太郎「もちろん!

ってそれより､今Aといるんだけど､アイツ熱出してて」


ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「あ､ちょっと前までメンバー全員が季節はずれのインフルだったから伝染ったのかも」


謙太郎「マジか｡明日俺の方で病院連れてこうと思うんだけど平気?」


ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「分かった｡仕事はドリボだけだからどうにかなるから､引きづってでも連れてってね」


謙太郎「泣き喚かれても連れてきます(笑)
結果出次第連絡するね」


ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「はいはい」



その後ちょっとだけ最近のAの様子とかを聞いて久々の光岡さんとの電話を終えると､今度は自分のスマホで美勇人に電話をかける｡



美勇人「もしもし?」


謙太郎「遅くにごめん､あのさ､明日仕事夕方からだよね?」


美勇人「いや､やっすーはOFFでしょ?」


謙太郎「俺じゃなくて美勇人」


美勇人「あ､俺?
俺は夕方からだよ」


謙太郎「あさイチで俺ん家来てくんない?」


美勇人「え､寝たいんだけど」


謙太郎「今､家にAがいるんだけど､熱出ててさ｡
病院連れてきたいけど1人じゃ無理じゃん?」


美勇人「あー､なるほど」


謙太郎「ってことで来て!!」


美勇人「わかった」



無事､美勇人に応援要請をして今日は寝る｡

謙ちゃん大変→←けんたろうあらん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す