HiHi Jetsの井上さん 7th

ぼっち回避のため ページ28

【Mitsuki.I】



今日は大学｡

すずちゃんの件があってから元々友達のいなかったウチはボッチ極めてました｡

猪狩さんたちもちょくちょく気にしてくれているのか視線を感じることはあるけど話すことはほとんどない｡

でもお陰で講義に集中できる｡

誰かと待ち合わせする必要も無いからわからない所があれば直ぐに教授や講師を捕まえて時間が許す限り質問もできる｡

でもさすがにお昼は校内でボッチランチするのは恥ずかしいのでここ最近は近くにある友達の家が代々継承してきている隠れ家的カフェで過ごす｡



陽向「弥稀､そろそろ友達作らないの?」


弥稀「ムリだよ」



あ､陽向はこのカフェの看板息子としてバイト中で､高校時代のクラスメート｡
元々そんなに話したこと無かったんだけど､すずちゃんの件があってからボッチランチを免れるために歩き回っていた時に､たまたまこのカフェの前で再会してから仲良くなって､最近ではいろんな愚痴や悩みを聞いてもらってる｡
陽向も俳優を志望してて､今は小さな劇団で下積み中｡
だから仕事の悩みもある程度分かってくれるから話しやすい｡



陽向「弥稀､元々人見知りやべーもんな(笑)」


弥稀「笑い事じゃないんだよ」


陽向「ま､困ったらいつでも連絡しな
空いてれば行ってやるから」


弥稀「行くって学校に来る気?」


陽向「それ以外どこに行けばいい?」


弥稀「この前も言ったけど､ウチが行ってる学校女子校だからね」


陽向「うん､だから女装してく」


弥稀「アホだ」


陽向「まぁでも学校以外にも井上には居場所あるんだから大丈夫だよ」


弥稀「うん」


陽向「ほら､今週も歌番あるんだろ､頑張れよ」


弥稀「ありがと」


陽向「ほら､そろそろ大学戻る時間」


弥稀「あ､ホントだ
じゃあ行くね」


陽向「うん」


弥稀「ありがとね〜」

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