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昨晩はほんとに大変だった……
わたしがソファーで寝て瑞稀をベッドに寝かせようとしたのに『一緒に寝る』ってくっついてきて、結局狭いベッドで一緒に寝ることになったし。
瑞稀より早く起きたわたしは先に朝ごはんを作っておこうと、着替えもメイクも全て済ましてキッチンに立っていた。
瑞稀にご飯作るの何年ぶりだろ……
するとテーブルに置いてあった瑞稀のスマホがうるさく鳴り始めるから、無視するのはよくないかなと思ってとりあえず出てみた。
「もしもし、」
「あ、もしもし！瑞稀くんの携帯であってますか？」
「あ、はい……」
「もしかして今瑞稀くんと一緒ですか？」
「はい……」
「瑞稀くんの体調どんな感じですか？」
体調……？
ベッドにいる瑞稀を覗いてみると少し顔が赤くなっていて汗をかいていた。
え、これってもしかして……
「熱かもしれないです、」
様子を見に行きたいからと住所を尋ねられるから、口頭で伝えてあげるとすぐに彼は来てくれた。
「おはようございます、突然押しかけちゃってすみません」
あ……あの人だ。
声だけじゃ全く気づかなかった……
「作間くん、でしたっけ」
龍斗「あ、そうです、作間龍斗っていいます。君がAちゃん？」
「はい…」
なんで知ってるの、と聞こうとしたけどそのまま作間くんは寝室に向かっていった。
なんか不思議な人なんだね……
そして作間くんが瑞稀のおでこに冷えピタを貼ると、ようやく瑞稀は目を覚ました。
大きくあくびをしながら体を起こしてわたしを見つけると、ムッと一気に機嫌悪そうな顔をした。
『え、なんでAがいんの』
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作者名：ｻﾘｰ。
| 作成日時：2020年3月8日 20時
