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優斗「まって!めっちゃかわいいんですけど!」
蒼弥「想像以上!!!やばい!!」
涼「瑞稀は幸せ者だな……」
ライブ当日、言われた通り楽屋に足を運んでみるとみんなに囲まれて大変なことになってしまった。
もちろん瑞稀は遠くの方にいるんだけど……
「ありがとうございます……」
龍斗「瑞稀くん、Aちゃん来てるけど話さなくていいの?」
『……別に』
龍斗「俺らが奪っちゃうよ?いいの?」
『別にいいっつってんだろ』
瑞稀の冷たい一言がグサグサと突き刺さるけど、わたしなんか所詮元カノなんだから冷たくされるのは当たり前だよね……
龍斗「Aちゃん、大丈夫?」
「うん、」
瑞稀の態度にしょげていると、作間くんはわたしの顔を覗き込みながら心配してくれた。
もうこんなに優しくしてくれるんだったら作間くんのこと好きになっちゃうよ!?
瑞稀はそれでもいいの??
わたしが誰と付き合ってもどうでもいいの??
まだ未練あるのってわたしだけなの……?
優斗「ねぇねぇ、Aちゃんは瑞稀くんのどこを好きになったの?」
「……かっこよくて優しくて話してると楽しくて…」
蒼弥「やばべた褒めじゃん笑」
涼「今も瑞稀のこと好き?」
「っ、はい……」
優斗「だって!瑞稀くん!」
『はぁ……知らねぇよ』
そりゃそうだよね、わかってるよ。
瑞稀にはわたしなんて必要ないんだもん。
頭では理解してるつもりなのにやっぱり苦しくてほんとは泣きたいよ。
だけどそんなの瑞稀に迷惑かけちゃうだけだってことぐらいはわかる。
だから零れそうになる涙をグッと堪えた。
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作者名:サリー。 | 作成日時:2020年3月8日 20時