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着々と進んでいく文化祭の準備。

午前中から、もうずっと準備でみんな忙しそうだった



「ねね、A、A」


一虎くんが机をくっつけて、私と向かい合う。
机に乗っけてある昼食らしきパンは、変わらず焼きそばパンだった


しかも3つになっていた



購買でも随一の人気を誇る焼きそばパンを、こんなに買える一虎くん。

4時間目の授業はだいたい姿を消しているから、誰よりも早く購買へ行けるのは納得だ



「ん?」


「あのさ、文化祭いっしょに周ろーよ」


「…えぇ」

「おねがいっ…いいでしょ?A」



学校ではそりゃ一緒にいるけれど、文化祭まで一緒にいたらそろそろ怪しまれる

一虎くんは不良で評判の反面、女子からはかなりお墨付きの男の子。
時々つき刺さってくる女豹のような視線はおそろしい。



う〜ん、と渋っていると一虎くんはあわてた様子でポケットを探る




「これ、やるからさ!……だめ?」


そうやってポケットから出したのは、棒付きキャンディー。

可愛らしくリボンまで付いているが、少し幼稚だ


…それを真剣に差し出してくる一虎くん



「…ふっ」


「オイ。何笑ってんの」


「いやぁ、なんか…っ、可愛くて」

いかつい見た目と違いすぎる

ギャップすぎて、最早笑うしかない



「…かわいいとか嬉しくねーよ。やっぱ、だめ?」


ちょっと恥ずかしくなったのか目を逸らす一虎くん。


「ううん。いいよ、一緒まわろ」


好物を差し出してくれたことが素直に嬉しかったから。


「えっ、まじ?…約束な!」


「うん。だけど私、青高にも行くからね」


嬉しそうに一虎くんが笑ってみせる


「おう。俺も用事あるし、いく」



そうしてやっと一虎くんはパンを食べ始めた





__『絶対っスよ!絶対、来てくださいね!』



千冬くんの声がリフレインする。

文化祭、千冬くんと会う約束をした
当日のことを考えただけでわくわくする


休日以外の千冬くんを、知れる機会___

・→←文化祭



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設定タグ:松野千冬 , 東京卍リベンジャーズ , 場地圭介、羽宮一虎   
作品ジャンル:恋愛
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はちみつぷーさん(プロフ) - Miyumiyuさん» 初コメ嬉しいい・・・!ありがとうございます、モチベ上がりました!頑張ります! (2022年4月8日 15時) (レス) @page1 id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
Miyumiyu - めっちゃ面白いいいいいいい!千冬可愛いですねえ!更新楽しみにしてます^^ (2022年4月8日 14時) (レス) @page8 id: d2d5035906 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちみつぷーさん | 作成日時:2022年4月7日 18時

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