千冬くんの悩み ページ1
「千冬ぅ｣
「………」
「…千冬ぅ？」
「……あっ、なんすか場地さん！」
場地さんは漫画を読むのをやめて、怪訝そうに俺を見る。
最近こんな感じで俺はずっと上の空だ。そんなつもりねえけど、そうらしい。
「お前大丈夫かぁ？」「元気っスよ！」「あーそォ」
元気とはいえ、それは体調面のことで。
実を言うと、俺はここ最近もやもやしている。
場地さんなら知ってるかもしんねえと思って、場地さんに話しかける。
「場地さん。…俺、最近変なんスけど｣
「おー」
「なんかふとした隙に同じ奴の顔が思い浮かぶんスよ。
したらなんか、ざわざわってか、胸がこう…苦しくなって」
「…あぁ、それな。」
場地さんは何もかもお見通しだというような顔で頷いた。やっぱ場地さんすげぇ！
俺は身を乗り出すように次の場地さんの言葉を待った。
こうしてる間も、ちらちらと同じ奴の顔が脳裏をよぎっている。
その度にちく、ちくと胸を小針で刺されてるような痛みを感じる。
そして場地さんは言い放った。
「お前、呪われてんだよそいつに」
俺の脳が一瞬動くことをやめた。
絞るように出した声はマヌケでしか無かった。
「…えっ？」
「あ？｣
「えっ、マジっすか？え、俺どうすればいいんスか？死なないっスよね？」
「あーお前相当やべぇぞ、そろそろ。
そいつに心臓奪われるかもしんねぇ」
くっくっく、と場地さんが笑い始める。
俺は場地さんが笑ってる理由も分からずに、状態が悪化していくことに恐怖を感じていた。
どーしよ、どうすればいんだ
「冗談っだっての。三ツ谷に聞いてみろ、三ツ谷に」
本気だった俺を横目に、場地さんは再び漫画を読み始めた。
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はちみつぷーさん(プロフ) - Miyumiyuさん» 初コメ嬉しいい･･･！ありがとうございます、モチベ上がりました！頑張ります！ (2022年4月8日 15時) (
レス) @page1 id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
Miyumiyu - めっちゃ面白いいいいいいい！千冬可愛いですねえ！更新楽しみにしてます＾＾ (2022年4月8日 14時) (レス) @page8 id: d2d5035906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつぷーさん | 作成日時：2022年4月7日 18時
