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夏休みが明けて二学期最初の学校。
わたしの髪の毛は黒くなって、メイクもナチュラル、スカートは膝丈、という今までの自分とは全く違う姿で登校した。
教室に入った瞬間、みんながざわつき始めたし、涼はなぜか大爆笑していた。
橋本「どうしたの?罰ゲームかなんか?笑」
「っ、別に違うし!」
やっぱり変なの……?
わたしは瑞稀にこっちの方が似合ってるって言われてついこのままでいたけど、みんなからしたらおかしいの?
橋本「まぁそれでもかわいいけどさ」
「え、?」
ニコッと笑いながら頭を撫でてくるから不意にもドキッとしてしまった。
別に似合ってないってわけじゃないってこと?
なんだか嬉しくて口角が上がりそうになったけど、ばれないように必死に手で隠した。
だけどそれから一日中色んな人にコソコソ言われて冷たい視線が浴びせられた。
廊下を歩いていても、道を開けられたり避けられたりしていい気はしなかった。
『あ、えらいじゃん』
「瑞稀……」
職員室から出てきた瑞稀はわたしの頭をポンポンと撫でて微笑んでくれた。
『おまえはそれが1番だよ』
「でも……色んな人に噂されてる……」
いじめられていた時の記憶が蘇ってきて、胸が苦しくなってしまうんだ。
コソコソ話す声とか冷たい視線とか全てざあの時と重なって……
『は?そんなの気にしてんの?』
「だって、」
『おまえはおまえじゃん』
「っ、」
優しくそう言うと頭を撫でてくれてドキッとしてしまう。
わたしはわたし……
そうだよね。気にしてばっかじゃダメだよね。
わたしはわたしらしくいなきゃ。
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るるぺそ(プロフ) - プライベッターのURLが読み込めないのでもう一度教えてほしいです!! (2019年9月28日 16時) (レス) id: 56ad12472a (このIDを非表示/違反報告)
サリー。(プロフ) - Nextさん» ありがとうございます! (2019年8月21日 17時) (レス) id: 7061ef67cf (このIDを非表示/違反報告)
Next - 続きが楽しみです!更新、頑張ってください!! (2019年8月20日 9時) (レス) id: cf1942b956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー。 | 作成日時:2019年6月29日 12時