男子高なんて聞いてないです(泣)【歌い手】

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ろ「待ち合わせ場所は、○○のここで！」




『うん、分かった』



もしその人がそらる先輩だったとしても、



きっと私のことなんて忘れてるだろう。



そうだ。



もう10年前の話だ。そらる先輩だっていろんな人と出会ってる。




それひとりひとり覚えられるはずかがない




私は、自分のそらる先輩なんじゃないかという期待を



押しつぶした。そんなはずがない、そんなことあるわけない、と。




ろ「うーん、どうしよっかなー。」




『なにが？』




ろ「その、そらるさんいっぱい友達いるからもしかしたら、そらるさん1人だけじゃないかも」




『つまり、何人かで来る可能性があると』




ろ「そうそう！Aは、理解力があってたすかるよー！」



何人か、か。



そんなところもまた、そらる先輩と似ているな



まさか、まふくん、さかたん、うらたんだったりして。



いやいや！そんなわけないそんなわけない！




そんな都合よく会えるはずがないんだ




きっと



『じゃあ、明日ね』




ろ「うん！きっとそらるさんいい人だからすぐ、仲良くなれるよ！」




『うん……』






ｶﾞﾁｬ




『ただいまー……』





私は今一人暮らし。


寂しいけれど私と男子校のみんなを引き剥がした親と一緒にいるよりはマシだ





そらるさん、




明日、ちゃんと話せるかな。




私は、深い眠りに落ちた。

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