14章『阻止すべき陰謀』５ ページ5
今のフェザーは、何の目的も持っていない。目的を見失っている。皆を騙しおおせる計画を思いついたその頭も、今は何ら機能していないようだった。
目をこれ以上ないくらいに見開き、唇と手を震わせ、足は上等な絨毯に縫い付けられたが如く動かせない。
つい先日まで慕い、尊敬していた人物のそんな姿は見たくはなかった。イロハとリリシアはほぼ同時に目を背ける。
上級生とキッシンジャーは残りの二人の治療に追われ、完全に戦意を喪失したように見えるフェザーは、よろよろとソファーに崩れ落ちそうになった。
しかし、それすらもフェザーにはできなかった。ジェシカが足をフェザーに向かって踏み出すと「ヒッ…」という情けない声が漏れ、不安定な体は絨毯に崩れ落ちる。
「ジェシカ…」
「弱ったわね。無理矢理縛り上げてもいいけれどここまで怯えられるとやり辛いわ」
「じゃあ魔法で…」
ユィシャンが杖を構えた時だった。
本日２回目の叫びが、部屋中に木霊する。
それは紛れもなくフェザーの口から発せられたものだが、１回目とは違う悲痛な叫びだった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」
先ほどまで見せた嘲笑うような表情は、フェザーの顔には残っていなかった。何故、こうも表情がガラリと変わってしまうのか。
声が掠れ、肺の中の空気が全て抜けきってしまうように、溜まっていた酸素を絞り出すようにフェザーは叫ぶ。
うな垂れたフェザーの顔の下には、ポツポツと毛皮を濡らす雫が垂れた。
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明咲こより - 美坂るぅさん» 了解致しました。 (2017年2月5日 14時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - 明咲こよりさん» そうですね、消しておきます。どうやらコメ欄とボタンの色がコピーできていないようですので、ひつようならよろしくお願します。 (2017年2月5日 14時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - 美坂るぅさん» できました！画像が重なってしまっているのは、自分で調べて直します！作成して下さり、本当にありがとうございました。それから、パスワードが書いてあるコメントは消去した方が宜しいのでしょうか？ (2017年2月5日 14時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - 明咲こよりさん» 了解です。 (2017年2月5日 13時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - 美坂るぅさん» 申し訳ありません…urlを入れているのですが、画像が表示されません。もう少し試してみますので、少々お待ち下さい。 (2017年2月5日 13時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
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