14章『阻止すべき陰謀』1 ページ1
部屋の外で騒いでいると、扉の中の煙幕がようやく晴れてきた。中からは激しく咳き込む声が聞こえてくる。
「入るぞ!」というフェリックスの掛け声で室内に怒涛の勢いで走りこむリリシアたち。
駆け込んだ先には、ソファーに沈み込んでワナワナと口を震わせるフェザーの姿があった。
震えるフェザーの耳のすぐ横には、深く突き刺さった氷の矢が見える。
「な、なんなの皆さん!校内でむやみに魔法は使ってはいけないんですよ?」
震える声でこちらを指差して言うフェザーに、ガイアが静かに言った。
「僕らを欺き通すまで、あと少しだったのにね……僕らは簡単に騙されはしないよ」
ソファーからやっと立ち上がったフェザーは、服についた埃を払って薄笑いを浮かべた。
「ど、どうしたのいきなり…欺き通す?何のことだかわからないのだけど…」
お菓子でも食べにきたの?とフェザーが乾いた笑い声をあげても、一同の硬い表情は一ミリも変わらなかった。
「巧妙でした。私、最初は本当にエッガーがグレズリーシルエット魔法学園から来たものだと思ってました。でも、フェザー先生、グレズリーシルエット魔法学園から来たのは貴女ですよね?」
エリカが一気に言い切ると、フェザーの固まった笑顔がわずかに揺れた。
それでも、決して笑顔は消さない。
「大丈夫?憶測がすぎるわよ?治癒魔法学のアナスタ
「ジじゃなくてシなんですけど。同僚の名前も覚えていらっしゃらないとか?」
アハハと能天気にイロハが笑うと、フェザーのの表情がさらに強張る。
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明咲こより - 美坂るぅさん» 了解致しました。 (2017年2月5日 14時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - 明咲こよりさん» そうですね、消しておきます。どうやらコメ欄とボタンの色がコピーできていないようですので、ひつようならよろしくお願します。 (2017年2月5日 14時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - 美坂るぅさん» できました!画像が重なってしまっているのは、自分で調べて直します!作成して下さり、本当にありがとうございました。それから、パスワードが書いてあるコメントは消去した方が宜しいのでしょうか? (2017年2月5日 14時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
美坂るぅ(プロフ) - 明咲こよりさん» 了解です。 (2017年2月5日 13時) (レス) id: a41f8e5530 (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - 美坂るぅさん» 申し訳ありません…urlを入れているのですが、画像が表示されません。もう少し試してみますので、少々お待ち下さい。 (2017年2月5日 13時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
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