ケモノ阿吽のいる暮らし。 (ページ4)

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悪夢？正夢？ページ4

『ふぁ～…あ、れ？トオル？ハジメ？』

朝。起きるといつもそこにいるはずの2匹がいない。

『ぉーぃ、トオルー、ハジメー、どこだー』

今にも閉じそうなまぶたを擦り、ダイニングルームへと

足を運ぶ。すると何やら2つの人影が…

『(このご時世に強盗か…？)』

あまりにも怖いためこの前誕生日プレゼントに英太から

もらった硬めのバレーボールを片手にそーっと中を覗く。

「あー！起きて来た！岩ちゃん！A起きて来たよー！」

へ？

「おー、はよ。メシ出来てんぞー」

へ(2度目)？何やら同い年っぽいイケメンと

男前な子が私の目の前に立っているではありませんか。

『えっと？知り合い？でしたっけ。どちらさまです？』

頭の中の考えがまとまらない中、2人に尋ねてみる。

「えぇ！？嘘でしょA！？俺だよ！トオルだよ！」

「あ？どうしたお前。俺ハジメだぞ。忘れたのか？」

『いやごめん。トオルとハジメは第1人間じゃないし
そんなにイケメンでもない。』

「褒めてんの！？貶してんの！？」

「いや、俺らは正真正銘いつもお前の隣にいるトオルとハジメだぞ。どうした、頭でも打ったのか？」

「そうだよ！よく見て！」

…確かに髪の毛の色とか、顔つきとかはまんまトオルと

ハジメを擬人化したような感じだ。

口調もイメージ通りだし「こいつらがトオルとハジメだ！」って言われても

違和感の違の字も感じない。

『え、でもさっき、「岩ちゃん」って…』

「そりゃあ苗字くらいあるだろうよ。俺岩泉一。」

「同じく及川徹でーす☆」

『へ？…へ？』

「だーかーらー、いっつも俺ら一緒にいるだろうがよ。」

「そうそう！同じベット使ってるしねー」

余計に混乱してくる。答えを探しても見つからない。

『とりあえず寝よう…』

そっか。これきっと夢だ。ストレスが具現化したん
だ。

「だーめ☆現実を受け入れなさーい！」

「お前どうしちまったんだよ、ほれ食え。」

半強制的に椅子に座らされ、

ポタージュを冷ましたハジメ？君が「あー」って口を開けるよう催促してくる。

あ、美味しい。

『っまって！本当に！…なんか私疲れてるみたいだから。寝かせて…次会う時はいつもの姿でいてね…』

「まーだ信じねぇ気かよ…っと。」

『のわっ』