瀬見英太(亜種)。 ページ26
午後からバレーなので今日は午前中でバイト上がり。
駅へ行こうとすると2番目の交差点のど真ん中で
「うーん」と地図とにらめっこをしている
見覚えのある白髪が。
『英太どうしたの?』
「へ?エータ?」
『いつもここら辺うろちょろしてるのになんで
今日はそんなに地図とにらめっこしてんのさ』
「…あ!エータって白鳥沢の瀬見英太か!
ここ近いもんなー!」
『へ?』
「違う違う、俺英太じゃない。菅原、菅原孝支だべ」
『うわっ、それはそれは…』
どうやら私はこの爽やか系イケメンを私服お化けと
勘違いしていたようだ。なんたる不覚。
「あ、この近く住んでるんだったら色々
聞きたいんだ。立ち話もあれだし向こう座るべ」
30分経過。どうやら菅原くんは烏野高校のバレー部に
所属しているらしい。話してるうちに彼の変人っぷり
が垣間見えたので話に出てきた
ダイチさんは苦労人なんだなと思った。
『んで?英太…じゃなかった
菅原君は地図見て何してたの?』
「大地と影山と日向とここの近くにある
美味いラーメン店に行く約束をしてて、
はぐれて今に至るわけだ」
『へぇ…それなら地図のここだから、
向こうのT字路左に曲がって3軒目だよ』
「お、サンキュー」
『いえいえ』
「せっかくだしAも行くべ!」
『部活だから』
「俺が言ってんべや、
向こうに連絡入れてこっち来るべ」
『いやダメだって英…菅原君』
「そろそろ間違えないで」
『…めんどくさいから瀬見英太(亜種)でいいや』
「よくない」
あの後なんだかんだで連行され、
白鳥沢2年ズに連絡を入れたら
ものの数分で解放されました。
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菅原さん
本名菅原孝支。宮城県立鳥野高等学校3年生で男子バレー部所属。北海道弁が強いTHE☆男子高校生。Aさんのバイト先近くで迷子になっていた所をAさんに助けてもらってから親交を持つように。その時に瀬見さんと間違えてられてAさんから「瀬見英太(亜種)」と呼ばれた。
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作者名:しろめっと | 作成日時:2020年1月13日 20時