ケモノ阿吽のいる暮らし。 (ページ25)

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バイト仲間。ページ25

『おー来た来た』

「よっ、いつから？」

『9時から』

「早えな」

バイトなう。そして彼は鎌ちこと鎌先靖志。

ガタイの良い金髪と結構な外見だが話してみると

やっぱり彼も男子高校生である。

同い年らしい会話ができる良い友人である。

『茂庭君君のことについて話してたよ』

「んぉ？なんつってたんだ？」

『ストレスの元だって』

「ぐ…わ、わかった」

『さぁ今日もやるよー』

「おう！」

私達は町の書店でアルバイトをしている。鎌先は

物運び、私はレジ。偶然ここであった彼とも茂庭君と

同じ2年前の1年生宮城県内強化合宿で出会った。

ちなみに彼の第一印象は

「面倒見のいいお兄さんポジの人」である。

「これどこだ？」

『角のところー』

「あの、すみません」

『はい、こちらへどうぞ』

ここの書店はこの町でも人気の書店である。

お客が絶えること自体少ないのだ。

『「ありがとうございました！」』

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『お疲れ様～』

「おいおいこの時間までぶっ通しかよキツいな…」

『なんのそのだよ』

私服に着替え、店を出る。

『お疲れ様でした！』

「おう」

カララン

『？こんな時間に…』

「おうA、ナイスタイミング」

「わん！」

「わん！」

『…来ちゃったの？もう…』

ここで出たか瀬見英太。

寂しくなっちゃったんだろうなと気持ちを

汲み取れる分ハジメとトオルは無罪にしてやろう。

『英太だけお夕飯抜きね』

「おいおい冗談きついぞ！？」

『うそうそ』

帰った後は英太と3匹を愛でまくりました。

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鎌先さん

本名鎌先靖志。伊達工業高校3年生で男子バレー部所属。Aさんとバイト先が同じで友人関係にある。考えるより先に行動するタイプの熱血漢(脳筋)で兄貴肌。空き時間にはAさんに勉強を教えてもらっている。Aさんが茂庭さんの友達ということを知ってもどかしい気分になっている。