2＋3＋1＝水溜り ① (ページ7)

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先輩と後輩ページ7

キイチside

今日はPさんの様子がおかしい

(名前)さんの話しをする時はいつも楽しそうにするのに

今日はとても悲しそうに見える

キ「Pさん…」

P「ん？」

キ「自分の気持ちに正直になった方がいいっすよ」

Pさんは少し驚いた顔をした

キ「後輩の僕が言うのもなんすけど、Pさん(名前)さんのこと妹みたいに見てますよね」

Pさんは視線を逸らした

図星…っすね…

キ「僕も思ってるますよ、妹みたいにかわいいなとか、頼りになるようにしなきゃとか…でもそういう気持ちもありだと思うんすよ」

Pさんは僕の目を真剣に見つめる

キ「うまく言えないっすけど…そういう気持ちも含めて好きじゃダメなんすかね…」

違う

本当は自分に言い聞かせてる

そう言わないとこの気持ちが消えてしまいそうで

なにより

この関係を壊すのが怖くて

僕はいつまでたっても

勇気がだせない臆病者だ

Pさんside

キイチに言われた言葉が胸に刺さる

しばらく沈黙が続く

P「その通りだね、ありがとキイチ」

何も言い返せない

キイチは申し訳なさそうにしている

P「意地悪して、ごめんね」

今はそれしか言えない

キ「いえ、僕もすみません…」

P「キイチは正しいよ…」

キ「そんなことないっすよ」

少し暗い雰囲気になる

P「これはまんずの意見を聞くしかないね」

にっと笑うと

キイチもニヤニヤしながら

キ「帰ってきたら事情聴取っすね」

と乗り気になっている

ま「ただいまー」

玄関からまんずの声が聞こえる

キイチと顔を合わせてニヤリと笑い

事情聴取という名の恋バナのはじまりだ