2＋3＋1＝水溜り ① (ページ6)

今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:40,579 hit

先輩と後輩ページ6

Pさんside

カ「俺部屋行って編集してくるわ」

悲しそうな声を出しながらカンタくんは階段を上がって行った

しばらくして

キ「Pさん？」

P「ん？」

キ「いや、やっぱなんでもないっす…」

P「そう？」

どことなく真剣な顔をしていた気がしたけど気のせいかな

キ「やっぱPさん」

P「ん？どした笑」

キ「まんずのこと、どう思います？」

P「…それはどういう意味で？」

少し意地悪をしてみる

本当は分かっている(名前)ちゃんのことだろう

キ「…意地悪いっすね」

キイチも分かっていたようだ

P「…好意を持っているとは思うよ」

キ「Pさんもっすよね？」

しばらくの沈黙

P「そういうキイチもだよね？」

今日の僕は少し意地悪い

確かに(名前)ちゃんのことは好きだ

一人の女性として

でもトミーもカンタも

キイチもまんずも僕も

(名前)ちゃんのこと好きなのは知ってる

でも僕は一人の女性としての好きという気持ちもあるが

妹のようにかわいがって守ってあげたいという気持ちもある

僕にはまだどちらが本当の気持ちか分からない

P「キイチはどういう好きなの？」

まだあやふやな気持ちを気づかれたくないから

キイチに話を振る

キ「僕は…恋愛感情の方の好きです」

少し照れくさそうに言う

P「みんなそうだろうね」

キ「そうっすよね…」

はぁっとため息をつくキイチ

…気持ちはわからなくはない

キ「敵が多いっすね」

P「だね、がんばらないと」

キ「無理ゲーっすよ…」

P「僕は自信あるけどね」

えっと驚くキイチ

僕はにやっと微笑む

キ「ほんとPさんには敵わないっす…」

P「そんなことないよ～笑」

この気持ちがどちらか気づきたいから

でも本当は気づいている

けど…

気づきたくないから

今日の僕は意地悪になる