2＋3＋1＝水溜り ① (ページ42)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:40,573 hit

そのままでページ42

※今回長文多いです

カンタside

カ「悪い…遅れた…」

ト「…おう」

キ「(名前)さん…」

少し息が切れるのを落ち着かせる

俺は(名前)の姿を見て…なんとなく想像はしていたがやっぱり驚きは隠せない

でも話すことがあるんだ、(名前)に

俺はしゃがみこみ(名前)にわかりやすいようにゆっくり話しかけた

カ「な、(名前)…聞こえてるかわかんないけど聞いてほしい」

声が震える…でも、伝えなきゃ

カ「俺な…ぶんけいさんから聞いたんだけどな、(名前)が毎日動画を楽しみにしてるの聞いてすごく嬉しかったんだ。普段何も言わないのに…俺の編集上手いから安心して出れるって聞いて…言ってくれればいいのに」

ははっと笑う

カ「だから、俺決めたんだ。(名前)が帰ってくるまで今までと変わりない動画を作ろうって…手抜いたら怒られるだろうし…なにより、自分責めるだろ？だから、成長したねって言ってもらえるような動画作るから…安心して治療受けてね」

やばい、涙が出そう

カ「俺も顔出せる時は…来るから…」

すると頭をガシガシされた

こんなことするのはトミーだけだ…

ト「(名前)、そんなこと言ってたんだ…恥ずかしがって言わないもんな。でも俺もカンタと同じ気持ちだよ。お前のせいでとか言い訳にしないためにも俺らは俺らなりに頑張るよ。でもどうしても寂しい時は言ってね、駆けつけるから」

やばいもう目が霞んで(名前)が見えない

キ「俺らもいますからね、必ず見舞い来ますから」

P「トミーとカンタくんだけじゃ頼りない時もあるからね、そこは僕達がサポートするから安心して」

ま「家事も頑張るんで、帰ってきたら料理の味見してね」

お前ら泣かせにきてんなぁ

俺は情けなく涙を流した

ト「ひひっカンタ大号泣」

カ「だ、だってみんなが泣かせにくるから」

ト「してねぇよ」

そういうトミーも泣きそうになっている

看護師「そろそろお時間です…あ！」

看護師さんがなにか驚いている

すると(名前)の手がピクピクッと動いていた

カ「(名前)…？」

看護師「きっとみなさんの思いが通じたんですよ」

ト「…ありがとうございます、(名前)をよろしくお願いします」

トミーは看護師さんにお辞儀をした

看護師「はい、かしこまりました」

看護師さんは暖かく優しい笑顔なのがマスク越しでもわかった

俺も看護師さんにお辞儀をして病室を後にした

(名前)…がんばれ